特産「二十世紀梨」の初出荷 関係者「味の方は太鼓判をおせる」 一方で販売額は去年よりも下がる見込み その背景は? 「カメムシが気にはなっています」 においがすると早めに農薬をまく農家も… 鳥取県
厳しい暑さが続いていますが、一足はやく秋の味覚、到来です。8月22日、鳥取県倉吉市では「二十世紀梨」の初出荷を祝うセレモニーが行われました。
生産量日本一を誇る鳥取県の特産・二十世紀梨。みずみずしく糖度と酸味のバランスの良さが特徴です。22日、倉吉市の選果場では地元の小中学生の太鼓の演奏に合わせて、二十世紀梨を積み込んだトラック2台が出発しました。
今年は暖冬の影響で開花が早まると心配されていましたが、生育は平年並みで順調。また平均糖度は11.4度と昨年より高い水準になりました。
倉吉梨生産部 大野俊一 生産部長
「味の方は太鼓判をおせると自信をもっておりますので、ご賞味してただきたいと思っております」
しかし、今年の出荷計画量は去年よりも約80トン少ない520トン、販売額は2億6000万円となる見込み。
倉吉梨生産部 大野俊一 生産部長
「やはり気になるのは害虫。要するにカメムシ。カメムシが気にはなっています」
梨農家を悩ませていたのはカメムシの大量発生です。倉吉市にある梨農園では現時点で心配するほどの被害はないということですが、収穫に入る今の時期、防除ができなくなるためこれからが心配だといいます。
梨農家 田村順一さん
「春先に(梨が)カメムシに刺されるとえくぼみたいに、ぽこんとへっこんじゃう。そしていまカメムシに食べられると商品価値はゼロです」
今年は暖冬だったためカメムシが大量に発生したとみられ、各農家では臭いがすると早めに農薬をまくなどするなど対策をとってきました。
梨農家 田村順一さん
「毎日注意深く園を回ってみて、適期の作業をするというのが一番かなと思います」
二十世紀梨は9月中旬まで出荷予定です。