4人が亡くなった奥大山スキー場の雪崩事故から13年 献花式行われる 鳥取県江府町
鳥取県江府町の奥大山スキー場で雪崩が発生し、4人が亡くなった事故から13年。12月5日、献花式が行われました。
鳥取県江府町の奥大山スキー場で雪崩が発生し、4人が犠牲となった事故から今年で13年となります。12月5日、現地で犠牲者を慰霊する献花式が行われました。
13年前の2010年12月。奥大山スキー場で発生した雪崩によりスキー場のパトロール隊員4人が亡くなりました。事故があった奥大山スキー場の慰霊碑前では毎年この時期に慰霊献花式が行われています。12月5日は鳥取県江府町や議会の関係者ら13人が出席し花を添え、犠牲となった4人の冥福を祈っていました。
江府町 白石祐治町長
「4人の方が亡くなられたわけなので、あってはならないことが起きたんだなと。人の命に関わるようなことであれば、本当に細心の注意を払っ て行うと、これはすべてのことに教訓として生きると思います」
雪不足や赤字などを理由に事故発生から9年後の2019年以降、奥大山スキー場は休業となっています。この事故について、江府町は2人の遺族から安全対策の不備などで提訴され、2014年に1億2千万円の支払いを命じる判決が出されました。
4人が亡くなるという凄惨な事故の記憶を風化させないよう江府町では、今後も献花式などを行って犠牲者の慰霊にあたっていきたいとしています。また、これから各地のスキー場ではスキーシーズンが本格化しますが、この事故を教訓に一層の安全対策が求められます。