箱ワナでクマ1頭捕獲 男性襲われた現場付近 クマ被害続く下北ワインのブドウ畑には「電気柵」設置
きょう午後三戸町に仕掛けられた箱ワナでクマ1頭が捕獲されました。
男性がクマに襲われ大けがをした現場付近でした。
クマが捕獲されたのは今月4日に住民の男性がクマに襲われて大けがをした三戸町貝守地区の現場から北に700メートル離れた森林に仕掛けられた箱ワナです。
きょう昼過ぎ全長1メートル20センチほどのメスの成獣1頭が捕まっているのが確認されました。猟友会のメンバーがその場で処分したということです。
付近ではクマによるものと見られる建物被害も起きていますが、町は今回捕獲されたクマが男性を襲ったクマと同じかどうかは確認出来ないとしています。
★三戸町農林課 木村隆人 主査
「人身被害にかかわったクマかわからないところがありますので今後住民のみなさまには引き続きご注意していただきたいと思います」
町では引き続き住民に対しクマに注意するよう呼びかけています。
一方こちらは収穫を来月に控えた鮮やかな緑のブドウ。
むつ市川内町のサンマモルワイナリーが生産する下北ワイン原料のブドウ畑にはクマ対策の電気柵が設置されました。
畑ではクマの食害とみられるブドウの被害が相次いでいて、去年はおよそ3トンとワイン3000本に相当する被害がありました。電気柵はむつ市が国の交付金を活用して購入したもので、去年被害があった品種が生育する5か所に設置されました。高さ20センチごとに張られた3本のワイヤーには1秒に1回電流が通る仕組みで、クマが触れると強い痛みを感じるよう設定されています。
★畑を管理するエムケイヴィンヤード 納谷礼司 農場長
「クマによる食害が去年は大きかったものでこの電気柵の設置で クマが触れて痛みを覚えて寄りつかなくなってくれればいいと思います」
電気柵はクマによる食害を防ぐ有効な対策のひとつとされていて、北海道などでも設置が進められています。