生徒と向き合う時間を増やす教員の働き方改革へ デジタル採点システムの効果は?
教員の働き方改革を進めようと県が進めている教育現場のデジタル化。実際に県内の中学校で導入されているテストの「デジタル採点システム」を取材しました。
八戸市立第一中学校です。5クラス、144人分のテストに使ったのは八戸市教育委員会が2020年から導入している「デジタル採点システム」です。
★八戸市立第一中学校 小坂将貴 先生
「テストの採点が早くできるのでテストの解説の準備やほかの業務もたくさんありますので部活動やそちらの方に時間を割くことができています」
答案用紙をコピー機でスキャンすると問題ごとに生徒の解答が一斉に表示され採点することができます。
★八戸市立第一中学校 小坂将貴 先生
「正しい漢字で書かれていなかったり 間違った解答があった場合はこのように『×』にしていきます」
記述式の問題は生徒の解答を見比べながら「×」や部分点の「△」を付けていきます。
★八戸市立第一中学校 小坂将貴 先生
「同じ問題をすべてのクラスを一気に見ることができるので同じような基準でぶれることなく丸付けができるということもメリットだと思います」
生徒が苦手な問題を把握していち早く対策を練ることもできると言います。
★八戸市立第一中学校 小坂将貴 先生
「テストの返却のときの解説などがしやすくなって子どもたちにもわかりにくいところをより時間をかけて教えることができるのではないかなと」
県教育委員会が進める採点システムの導入や保護者との連絡のデジタル化。教員の働き方改革は子どもたちと向き合う時間を増やすことにつながります。県は小中学校向けにも市町村の教育委員会に対して経費を補助するなど、教育現場の改革を進めています。