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被害者は10歳代から60歳代まで…青森県内で特殊詐欺被害相次ぐ

2024年10月21日 15:47
被害者は10歳代から60歳代まで…青森県内で特殊詐欺被害相次ぐ

「7億円受け取れる」手数料などの名目で2万8,000円被害 五所川原警察署

今年10月上旬ころ、青森県内に居住する60歳代の女性のLINEアカウントに、「7億円を受け取る権利がある」という内容のメッセージが届き、返信したところ、LINEアカウント「サポート窓口」から、URL付のメッセージが届きました。女性が、届いたURLサイトに接続したところ

・受領口座の登録を終えましたら7億円を僅か1分程度で全額お振り込みできますので、ご登録費用として3,000円のご負担をよろしくお願い致します。・電子マネー3,000円分をコンビニで購入しましたら、私宛にご連絡をお願い致します。

などと掲載されていたことから、10月11日に、コンビニエンスストアで電子マネー3,000円分を購入し、サイト内の入力フォームに電子マネーコードを入力しました。更に、10月15日、サイトを確認したところ

・現金としてご希望日へお振り込みする際には、ポイントの現金化処理が必要となり、一度だけ5,000円を納付することが義付けられていますので、ご理解ください・個人情報が危険対象扱いとして金融機関をはじめ、関係各所に登録されていることが明らかになっています。・正常化登録費用20,000円

などと掲載されていたことから、女性は、10月15日と17日の2回にわたり、コンビニエンスストアで合計2万5,000円分の電子マネーを購入し、サイト内の入力フォームに電子マネーコードを入力しました。しかし、その後もサポート窓口から、お金を要求されるメッセージが届いたことから、不審に思った女性が警察に相談して詐欺の被害に気付きました。

TikTokの副業広告から10歳代男性が65万3,000円被害 弘前警察署

今年10月1日、青森県内に居住する10歳代の男性が、TikTok上に表示された副業広告から、LINEカウント「佐々木」を友だち登録すると、視聴した動画のスクリーンショット画像を送信する副業を紹介されました。指示に従いながら作業を何回か行ったところ、男性名義の口座に報酬として数千円が振り込まれました。その後、佐々木からの指示で、メッセージアプリ「KeTalk」をインストールしてやりとりしていたところ、

・指定した口座に現金を振り込み指示通りにサイト内の操作をすれば高額報酬を得ることができる。

などと言われ、10月7日から14日にかけて、4回にわたり、指定された個人名義口座に現金合計5万3,000円を振り込みました。振込の結果、男性名義の口座に報酬として数万円が振り込まれました。しかし、佐々木から作業の操作ミスを指摘され

・操作ミスに伴うシステム障害の修正費用を振り込む必要がある。

などと要求され、10月14日と15日の2回にわたり、指定された個人名義口座に現金合計60万円を振り込みました。更に、その後も出金手続に伴う罰則金を要求されていたところ、男性が振込手続きを行っていた金融機関が不正取引の可能性があると判断し、男性に確認の連絡を行ったことで詐欺被害に気付いたということです。

ロマンス詐欺で暗号資産の購入促す 40歳代男性 約70万円被害 八戸警察署



今年6月25日、青森県内に居住する40歳代の男性が、Instagramを通じて知り合った「ちなつ」と名乗る女性(LINEアカウント「Chinatu。」)とメッセージをやり取りするうちに、相手に恋愛感情を抱くようになりました。すると、ちなつから、暗号資産であるイーサリアムの投資で儲かっているという内容のメッセージとともに投資で利益が出たチャート画像が送付されてくるようになり、男性に暗号資産投資を勧めてきました。男性は、ちなつから

・今まで投資で損をしたことがない。・投資に失敗しても救済方法がある。

などと言われ、投資してみることにし、ちなつから暗号資産投資に必要なアプリであると説明を受け、「Invesco」と「Coincheck」をダウンロードしました。その後男性は、ちなつの指示に従い、8月2日から8月12日の間、3回にわたり、Coincheckで購入した暗号資産(当時68万7,491円相当)をもう一方のアプリ「Invesco」へ送信しました。しかし、送信後、ちなつと連絡が取れなくなったことから、被害に気付いたということです。

警察は手数料等の名目で電子マネーを購入される手口や、「簡単に稼げる」などと副業を勧める甘い言葉、「必ず儲かる」などと投資を勧めてくる場合は詐欺の可能性があるとして注意を呼びかけています。

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