排雪追いつかない青森市で国と初の“スクラム除雪”連携円滑に りんご園被害視察した知事は「支援をしっかり考えていきたい」 青森県豪雪災害
★青森放送 成田栞寿記者
「こちらの市道の雪を国道に出して国と市が連携して除雪を進めます」
国と青森市は市道の雪の除排雪作業を連携して行いました。
市道の雪を市の除雪車で国道に出したあと、国が通常の排雪作業の流れで国の除雪車やダンプカーを使い雪捨て場まで運びます。
青森市役所の本庁舎の近くでは市のショベルカーが市道の雪を国道4号に押し出すと国のロータリー除雪車がダンプカーに雪を積んで排雪作業を進めていました。
今回は市道の除雪と国道4号の排雪が同じタイミングとなって初めて試験的に行いました。
★青森市 西秀記市長
「(スクラム除雪の)手順を確認することができました。これをまた他のエリアでも応用させていきたい」
★国土交通省青森河川国道事務所 大石珠希事務所長
「国道に押し出して運んでいくというのははじめてなので業者のみなさんも大変なところがあるかと思います。またこれから聞き取りをしながら今後に向けて改善できるところはしていければと思っています」
今シーズンは大雪の影響で市道で排雪作業が遅れており、国が青森市の代わりに雪を運ぶことで作業の効率化や迅速化をめざします。
園地ではりんごの木およそ150本のうち2割近くで枝折れや幹が裂けるなどが確認されたということです。
★宮下知事
「これからまた雪が降るし沈降圧で雪の重みで枝が下がっていって被害が拡大する可能性も、きょう園地を見てよくわかりました。これが広がらないような対策の徹底と、被害に遭われた農家のみなさんに対しての支援を今後しっかり考えていきたい」
★石岡満明さん
「春になるにしたがって幹から再生不可能な木ももっと増えてくると思うので、苗木とか少しでも助成とかあれば」
県は雪がとける4月にも被害を把握するため調査する方針です。