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統合新病院 青森市が新しい経費試算を提示も県の試算とは大幅な差 「付近住民の意見を聞く」

2024年8月14日 18:28
統合新病院 青森市が新しい経費試算を提示も県の試算とは大幅な差 「付近住民の意見を聞く」

統合新病院を巡る青森市の検討会議で市側から 整備場所はスケート場周辺よりセントラルパークの方が経費がかからないという新しい資料が示されました。きょうは意見はまとめず住民の意見を聞く場を作り改めて検討会議を開くことになりました。

県立中央病院と青森市民病院を統合する新病院の整備場所について県は先月県営スケート場周辺案を提案。市側が有力視してきた青い森セントラルパークとの間で比較、検討が進められています。
きょうの青森市の検討会議で市は2つの候補地のメリット・デメリットや経費をまとめた新しい資料を提示しました。
市の試算では青い森セントラルパークは、道路拡幅工事などに3億円、スケート場改修に51億円など、合わせて56億円となり県の試算の323億円より大幅に少なくなりました。県は八甲田大橋のかけ替えや新駅の整備などを経費に盛り込んでいましたが市は病院の整備費には含むべきではないとしています。
一方 市の試算ではスケート場一帯は道路拡幅にかかる工事費などで8億円。浜田中央公園やサンドーム・県営スケート場の代替施設の整備に158億円がかかるため合わせて183億円となり県の試算の163億円より増えました。県と市の試算は単純比較できないとしています。
ただ、市の試算ではセントラルパークが47億円、スケート場周辺が183億円となっていて県の試算とは一転、セントラルパークのほうが経費が低くなっています。
県は8月中の整備場所決定をめざすとしていますが委員からは「スケジュールよりも住民や利用者の意見を聞くべき」などといった意見が出されきょうは市側としての意見はまとめず住民の意見を聞く場を作り改めて検討会議を開くことになりました。

★青森市の検討会議 足達健夫 座長
「特に浜田案の方ですね、いま利用されている施設があると、いま使っている利用者だとか付近住民地域住民がどう考えているのかを考慮せずに、検討会議で議論進めるのは、ちょっと無理があるのではないか」

意見の聞き取り方や次の検討会議の日程はまだ決まっておらず市と県の資料では食い違っている部分もあるため調整には時間がかかりそうです。

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