去年大量へい死の陸奥湾ホタテ 秋の実態調査始まる 稚貝への影響は? 青森県青森市
陸奥湾ホタテの成育状況を調べる秋の実態調査が始まりました。
今年も水温の高い期間が去年並みに長引きことし生まれた稚貝に、どんな影響が出ているか調べています。
★青森放送 菅原厚キャスター
「調査のため海に出ていた船がホタテの稚貝を引き上げ漁協へと戻ってきました 今年は稚貝の状況は果たしてどうなっているのでしょうか?」
陸奥湾ホタテの秋の実態調査は湾内10漁協26地区で県などが4日間かけて調べます。
初日の今日は青森市の後潟漁協では沖合2か所の養殖施設のカゴから今年生まれた「稚貝」と来年親になる「新貝」が引き上げられました。
ホタテが死んだ割合「へい死率」を調べたところ後潟漁協では稚貝が29%、新貝が21%でした。
去年から10%ほど回復し平年並みでした。
一方、稚貝の大きさは…。
★「1.8、2.3、2.2」
平均2.2センチでした。
去年に比べて0.5センチほど小さく成長に遅れが出ていることがわかりました。
ことしも高水温の期間が去年並みに長引いたことから水温が低い水深35メートル付近まで沈めたことで、エサとなるプランクトンが少なかったことが要因とみられています。
★後潟漁協 山口隆治組合長
「去年よりは良いかな 今の段階では(平年に比べて)水揚げ量が6割から7割くらいは確保できるのでは」
秋の実態調査は今月8日まで行われ詳しい結果は来月、発表されます。