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2050年代の三戸「ブドウやナシの適地に」弘前大学が温暖化の影響予測

2024年9月20日 17:43
2050年代の三戸「ブドウやナシの適地に」弘前大学が温暖化の影響予測

弘前大学が三戸町と連携し温暖化の農業への影響予測をまとめました。2050年代には今は栽培に適していない「ブドウやナシの中生種」の適地になるとしています。

弘前大学は三戸町の依頼を受け2021年度から3年間気候変動が農作物に与える影響について調査しきょう成果を発表しました。何も対策をしなければ平均気温は2050年までに今よりも1.3℃、2100年までに4.9℃上がるとしています。コメ作りへの影響については…。

★弘前大学農学生命科学部 伊藤大雄教授
「2090年代はひどいです 平均で10粒に4粒が白未熟粒です」

今の品種では2090年代には高温障害により8年に1回は「凶作」となり白く濁った品質の悪いコメが3割以上発生する可能性を指摘しました。そして果物の適地の予測は…。

★伊藤大雄教授
「2050年代には斗内や梅内で中生種が栽培可能になる 巨峰、ピオーネ、シャインマスカットなどの有望品種が含まれています」

町内では現在早生種しか栽培に適していないブドウやナシが2050年代になると中生種も栽培できるようになりシャインマスカットや巨峰などの適地になるとしています。またモモの場合は晩生種の「川中島白桃」も栽培できるとしました。

★三戸町 松尾和彦町長
「温暖化が進んでもまだまだ農業についても魅力が無くなるわけではないというのがやり方次第でいろいろな未来がひらけるというのがわかったというところは大きな成果だったと思っています」

りんごについては温暖化が進むと発芽や開花が早まり霜被害のリスクが高まることなどが報告されました。

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