不同意わいせつの罪に問われた県職員に無罪判決「犯人と似ていたため間違えられた合理的な疑いが残る」 青森地方裁判所八戸支部
電車の中で女子高校生の体を触ったとして不同意わいせつの罪に問われた県職員が「犯人と間違えられた合理的な疑いが残る」として無罪を言い渡されました。
無罪判決を受けたのは八戸市に住む三八地域県民局の村上卓司被告48歳です。
村上被告は去年12月7日の午前7時半すぎ、走行中の電車の中で女子高校生の体を手で触るなどしたとして不同意わいせつの罪に問われていました。
これまでの裁判で検察側は防犯カメラの映像などを証拠に、懲役1年6か月を求刑していました。
判決公判で青森地方裁判所八戸支部の久田皓士裁判官は「被告人が犯人と似ていたため犯人と間違えられた合理的な疑いが残る」、「誤って犯人とされた可能性がある」として無罪を言い渡しました。
判決をうけて青森地方検察庁の中川知三次席検事は「判決内容を精査し、上級庁と協議の上適切に対応したい」とコメントしています。
弁護人の荒居憲人弁護士は「裁判所には公正な判断をしていただいた」とコメントしました。