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記録的な大雪の要因は「高い海水温」と「居座り寒気」か? 175人死傷、建物被害459件、農業関係被害額は2億円を超えさらにふくらむ見通し 青森県豪雪災害

2025年3月5日 19:33
記録的な大雪の要因は「高い海水温」と「居座り寒気」か? 175人死傷、建物被害459件、農業関係被害額は2億円を超えさらにふくらむ見通し 青森県豪雪災害

発達する低気圧の影響です。あす昼前にかけて下北と三八上北を中心に大雪に警戒が必要です。

一面真っ白になった十和田市のアート広場。
きょうは冬ごもりしていた虫が春の暖かさに誘われ、土の中から出てくれるとされる二十四節気の「啓蟄」ですが…。
虫が出てくる気配はありません。

前線を伴い発達しながら進む低気圧の影響で、県内はあすにかけて下北と三八上北を中心に大雪となるところがある見込みです。
あす午後6時までに降る雪の量は多いところで下北と三八上北の山沿いで40センチ平地で30センチなどと予想されています。

★青森地方気象台 藤田淳調査官
「きょうあすに関しては太平洋側を中心に雪が多くなることが考えられますので、ふだんあまり降らないところでも雪が降る可能性があるのでご注意していただきたい」

気象台はあす昼前にかけて大雪による交通障害などに注意・警戒を呼びかけています。

弘前市で一時、観測史上最大の積雪160センチになるなど、記録的な今シーズンの大雪。
その要因について青森地方気象台は海水温の高さを挙げています。

★青森地方気象台 藤田淳調査官
「日本海の海水温が平年よりも3度前後高い状態が続いていました」
「日本海からの水蒸気が補給され雪雲が発達した」

青森市では2月までの累積降雪量が642センチと、いつもの年より34%多くなりました。
さらに強い居座り寒気も要因でした。
こちらは青森市の日ごとの最深積雪です。
降った雪が溶けないまま、積雪が高止まりしていたことがわかります。

★青森地方気象台 藤田淳調査官
「強い寒気が入りますと地上の気温もなかなか上がらなくなりますので、そうなると当然雪もとけづらくなって降った分がそのまま積もってしまうということになります」

県のまとめではきょうまでに雪の事故で175人が死傷し、建物被害は459件、農業被害額は2億円を超えさらにふくらむ見通しです。

最終更新日:2025年3月5日 19:34
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