温暖化で農作物も熱帯化…“南国フルーツ”が特産品に変わる!?かんきつだけじゃない愛媛の果樹栽培

愛媛の農作物の柱として成長していく可能性を秘めています。その農作物とは…トロピカルフルーツ。試行錯誤しながら栽培に挑む2人の男性を取材しました。
さながらジャングル!宇和海に面した園地ではバナナの木を生育
いっぱいに生い茂る緑色の葉っぱ。
高野さん:
「こんな風に密集してて見た目はジャングルなんですけど。」
ここにあるのは…
高野さん:
「全部バナナです」
これ、南の国の話ではありません。
愛媛県の南西部、リアス海岸の宇和海に面した西予市三瓶町でトロピカルフルーツバナナの栽培に挑戦している人がいます。
八幡浜出身の高野浩幸さん(56)。13年前まで沖縄で暮らしていました。
高野さん:
「パイナップルを丸かじりした時にこんな美味しいものがあるんだって。そこからバナナがなってる姿を見た時に、作りたいというのが最初の思いで」
現在、園地には100本以上のバナナの木!去年、調理しても、そのまま食べてもおいしいアイスクリームバナナに、デザートバナナのナムワバナナが実を付けました。
高野さん:
「12、3年前に愛媛に帰ってきたときに、鹿児島の方の気候っていうか温度と愛媛県がほぼほぼ似たような気候だった。だんだん温暖化の中で暖かくなってるんだなって」
と、思ったのもつかの間、今年は、年明け早々に県内を2度襲った寒波の影響で、開花が進まず「収穫」とはなりませんでした。それでも来年に向けて期待が高まります。
高野さん:
「鹿児島でもアボカドとかパパイヤとか、普通に外でもできてるんだったら、愛媛でも三瓶とかだったらできる可能性が高いなと」
実は、高野さんの挑戦はバナナだけではありません。今、高野さんが試みているのがトロピカルフルーツ、アボカドの苗づくりです。
かんきつの価格が低迷する中…15年前に登場した“新たな果樹”
向かったのは松山市の沖合に浮かぶ興居島。
高野さん:
「今年はどんな?」
西原さん:
「寒波の影響も多少はあるけど、一つも実がならんかと思ったらまぁまぁなってくれたけん。とりあえず木の状態のええしな」