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県内各地でこの時期らしい気温に 今年の紅葉は色づき遅く

2024年11月18日 18:26
県内各地でこの時期らしい気温に 今年の紅葉は色づき遅く

きょうは上空に寒気が流れ込み、日中、県内各地でこの時期らしい気温となりました。冷え込んでくると…楽しみなのが、紅葉ですよね。

今年の紅葉の状況は?

水口気象予報士:
「松山市平和通りのイチョウ並木もようやく色づき始めました。ただ全体をみてみると…まだ緑色のものもあります」

きょうの最高気温が17.6℃とこの時期らしい11月中旬並となった松山市。

紅葉を見ながらピクニックを楽しもうと公園を訪れた人は…

市内から:
「紅葉ちょうどいい頃かなと思って。もうちょっときれいやったらよかったなって」

今から本番を迎える愛媛の紅葉。今年の特徴を樹木医の髙田さんに聞きました。

樹木医 髙田俊彦さん:
「今年の紅葉は通常の年より遅いし、おかしいかな、異常かなというのはあります」

髙田さんによると今年は高温が続いたことで全体的に紅葉が2週間から3週間ほど遅れているとのこと。

それだけでなく…

水口気象予報士:
「これおそらく桜の葉だと思うんですけど本来ならこのぐらい赤くなる?」髙田さん:
「いやもっと赤くなると思う。8月から9月にかけてずっと高温が続いて、少し下がりながらまた夏日が続いたという形で、全体で温度の高い期間が長かったために、あまり色づかずに落葉したとみるべきだと思います」

寒暖差が大きくグッと冷え込むほど色付きが濃くなる葉っぱ。

しかし今年は冷え込みが弱かったため、本来真っ赤に色づくはずの葉が褐色化するなど、色付きが薄いものが多いといいます。

城山公園内のあるイチョウは、黄色のものあれば緑色のものも。

髙田さん:
「これぐらい大きな木になると遅いやつはいつも遅い。早い木はいつも早いという風になるんですが、今年は割とバラバラ。それは全体の温度が高かったという結果だと思います」

そんな今年の紅葉ですが、見方を変えれば…

髙田さん:
「地域全体の紅葉を楽しむのではなくて、1本の木の中に青いのと赤いのと移ろっていく紅葉狩りを楽しんだらいいかな と思います」

今週は上空に寒気が流れ込み、この時期らしい冷え込みが予想されている県内。まだ紅葉していない木も一気に色付きが進みそうです。

最終更新日:2024年11月18日 19:30
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