愛媛県内唯一の少年院「松山学園」で閉庁式 更生支援し71年…2024年3月末廃止へ
2024年3月末に廃止となる愛媛県内唯一の少年院「松山学園」で、閉庁式が行われました。
松山市の松山学園で行われた閉庁式では、関係者らを前に本多浩太郎園長が式辞を述べました。
本多浩太郎園長:
「この松山学園が、我々職員だけでなく、多くの出院生の心の拠りどころとなり、人生の新たな一歩を踏み出す場所となったことをあらためて認識するとともに」
式では、松山学園の活動に長年協力してきた地域のボランティアらに感謝状が贈られました。
2024年3月いっぱいで、71年の歴史に幕を下ろす松山学園は、1953年、松山少年院として開所し、比較的非行の度合いが低い14歳から20歳未満の少年たちを5か月程度受け入れてきました。
その後、1992年に松山学園に名称を変え、これまでに5800人の少年の更生や社会復帰への支援を行ってきました。
しかし施設の老朽化に加え、在院者は年々減少し、新規の受け入れはしておらず、現在収容している少年はゼロとなっています。
松山学園が廃止された後、その機能は、香川県善通寺市の四国少年院に移されます。