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パリオリンピック金メダリスト 櫻井・清岡選手が母校に凱旋【高知】

2024年8月23日 18:44
パリオリンピック金メダリスト 櫻井・清岡選手が母校に凱旋【高知】
高知県勢として92年ぶりの金メダルを獲得したパリオリンピックレスリング。香南市出身の櫻井つぐみ選手と高知市出身の清岡幸大郎選手が8月23日、母校に凱旋です。
2人は高知国際中学高校のほか、それぞれ高知市と香南市の小中学校をまわり、後輩たちに大きな夢と勇気を届けました。

23日朝、櫻井選手と清岡選手が訪れたのは母校の旧高知南高校が統合された高知国際中学高校です。白のポロシャツに金メダルをかけ、笑顔で入場した2人。歓迎セレモニーには中学生20人を含む生徒約860人が集まり、オリンピックの金メダリストである偉大な先輩たちを大きな拍手で迎えました。

花束の贈呈のあと、生徒から高校時代について尋ねられると-。

■櫻井選手
「レスリングで目標を達成することを意識していた。友人と遊んでいた。高校時代は楽しかった」
■清岡選手
「文武両道で頑張れと言われて意識した。高校の時間はそのときしかない」

実は清岡選手、去年6月に教育実習で国際高校を訪れ、体育の授業を受け持っていました。当時はレスリングの国内大会で負けたあとで落ち込んだ気持ちだったそうです。金メダリストとして久しぶりに生徒たちに会い「努力すれば出来ないことはない」と熱く語りました。

■清岡選手
「夢を追い続ければ、努力すれば結果がでる。辛抱強く夢に向かってがんばって!」

また、櫻井選手は夢を実現させるために自分を信じて乗り越えてほしいとエールを贈りました。

■櫻井選手
「何度も負け、苦しいことを乗り越えた。周りの力を借りて楽しみながら一日一日過ごしてほしい」

メダリスト2人は大人気。セレモニーのあとはみんなで記念撮影です。
生徒たちは櫻井選手の金メダルをおそるおそる触りながら、喜びを分かち合っていました。そして櫻井選手は生徒1人1人に丁寧にサインしていました。

その後、清岡選手は母校である高知市の一宮東小学校を訪れました。

■一宮東小学校の児童
「金、おめでとう!」

夏休み中に児童クラブへ通う児童約60人をはじめ、教員や地域の人などから温かく迎えられました。
また、子どもたちが折り紙などで作った手作りのメダルを笑顔で受け取っていました。

2014年、小学校6年生のときに初めて全国大会で優勝した清岡選手。子どもの頃を懐かしみながら元担任の教員などに感謝の言葉と次のオリンピックに向けての意気込みを語りました。

■清岡選手
「愛情を持って育ててもらったのだと感じた。4年後のロスで2連覇を狙ってがんばりたい」

多くの応援が背中を押してくれたと話す清岡選手。集まった人々からパワーを受け取っていました。

そして櫻井選手が訪れたのは母校・野市中学校。

夏休み期間中ではありますが、1年生から3年生の生徒約60人が集まり、櫻井選手をお祝いしました。櫻井選手が強靭な足腰を培ったのは、ここ野市中の相撲部です。相撲部時代の同級生で、今は顧問を務めている髙橋新さんが祝福の言葉を送りました。

■髙橋さん
「本当に自慢できる同級生」

相撲部の後輩からは練習がつらいときはどうしたらいいかという質問が―。

■櫻井選手
「つらいけどやってよかったと思える瞬間のために頑張った」

中学生たちは偉大な先輩の姿から夢に向かって突き進むためのパワーを受け取ったようでした。
次に向かった野市小学校でも6年生25人が櫻井選手をお祝いしました。
2歳の頃からレスリングに打ち込んできた櫻井選手。母校を回って子どもたちに伝えたかったことは―?

■櫻井選手
「続けること」

その後、櫻井選手の母親が勤務する南国市の保育園に訪れ、子どもたちから手作りのメダルやメッセージが櫻井選手に手渡されました。

金メダリストの2人は高知県のみんなに、大きな夢と勇気を届けていました。
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