徳島県の事業者が香美市と大豊町に計画する大規模な風力発電所の建設について10日住民団体が県庁で会見し、建設の反対を訴えました。

県庁で会見したのは香美市の住民グループで、去年11月、徳島県の事業者が香美市と大豊町に36基の風車を設置した大規模な風力発電所を建設する構想を県に届け出たことについて建設の反対を求めているものです。

徳島県の事業者によりますと、風力発電所の建設に向けて計画をたてるための準備を進めている段階で、法律で定められた手順に沿って住民への説明を行い、「意見をもらいながら事業の可能性を検討していきたい」としています。

住民グループは会見のあと県に対しても署名を提出し、一連の動きについて濵田知事は「環境評価に向けた手続きが始まったところで、県としての意見を1月中に出し事業者や国がどういった方法で環境評価をしていくのか。住民の皆さんの疑問に答えられるような環境評価がされるように県として意見を申し上げたいと思う」とコメントしています。