岡山県の県立高校のバレーボール部に所属し今月卒業した男性が日常的ないじめに遭い多大な
精神的苦痛を受けたとして当時の部員などに損害賠償を求める訴えを岡山地方裁判所に
起こしました。

訴えを起こしたのは今月、岡山東商業高校を卒業した18歳の男性です。

訴状によりますと男性は所属していたバレーボール部でのいじめによる精神的苦痛でうつ状態に
なったとして当時の部員6人とその保護者に550万円の損害賠償を求めています。いじめは1年生の夏ごろから続き暴力や嫌がらせをはじめ、位置情報アプリを使った行動監視などがあったとされています。

また、被告の一人は上級生で卒業後も学校を訪れいじめをしていたということです。

学校と県の教育委員会は男性の保護者の訴えで事態を把握。

おととし4月、上級生を3日間の謹慎処分、去年8月、部を10日間の活動停止処分としました。

しかし状況は改善されず男性は去年9月中旬から登校できない状態でした。

県教委は男性がオンライン授業に出席できていたことなどを踏まえ「本人の状態も改善傾向と
認識していただけに驚いている」とコメントしています。