香川と高知の両県知事が高松市で共通の政策課題について意見を交わし、交通ネットワークの整備や人口減少対策などでの連携を確認しました。

　香川県の池田知事と高知県の濵田省司知事は、南海トラフ地震の対策や交通ネットワークなど5つのテーマで話し合いました。

　この内、高速交通ネットワークの整備については、能登半島地震で道路網の寸断が復旧の足かせになったとして、幹線道路の整備加速の重要性を強調。四国4県を結ぶ「8の字ネットワーク」の早期完成や、国土強靭化に向けた次の対策を前倒して始める様、国に働き掛けていくことで一致しました。

　人口減少対策では、若者の地方移住を促すために、企業の地方への分散移転や少子化対策の充実強化などを国に求めていくことを確認しました。

　また、会議を前に両知事は、高松市沖の大島にあるハンセン病療養所、大島青松園を訪れました。この視察は高知県の濵田知事の希望で行われ、入所者の代表らと島の高齢化の現状などについて意見を交わしました。