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静岡県内も寒さ厳しい週末 伊豆観光にも影響が・・・

2025年2月10日 18:03
静岡県内も寒さ厳しい週末 伊豆観光にも影響が・・・

10日朝も一段と冷え込んだ静岡県内。

午前8時ごろ、静岡市役所前の気温計は「1℃」となっていました。

10日朝の最低気温は、県内18か所の観測地点のうち、そのほとんど、13地点で気温が氷点下に…。

御殿場市では氷点下5.8℃、菊川市は氷点下3℃静岡市清水区は氷点下2.2℃となりました。

8日、浜松市では…。

(西尾拓哉記者)
「8日午前9時です。浜松市内は 時折、雪が舞っています」

強い風と共に舞い散る雪。

路上に積もるほどの降り方ではありませんでしたが…、車にはうっすらと雪が残っていました。

その浜松市にある「はままつフラワーパーク」。

広さ30万平方メートルの敷地に3000種の花が植えられていますが、一部の花が傷むなど、寒さによる影響が出ていました。

(はままつフラワーパーク 田中 克明さん)
「霜も降りたし雪も舞いました。 花びらの先の白くなっている寒さによる霜焼けの状態です」

この時期、見ごろを迎える梅はほとんどつぼみのまま…。開花は例年より1週間から10日ほど遅れているといいます。

ただこの所の寒さの影響ではなく、去年の残暑の影響で花芽をつけるのが遅くなったことがその理由だと考えられています。

9日、伊東市の大室山では…。

毎年恒例の「山焼き」…。「たいまつ」が観光客に配られていました。

山を覆っているのは茶色く枯れた「カヤ」ですが…。

春から夏にかけて緑一色に染まる、伊豆半島最大の“1回の噴火で作られた”「単性火山」です。

「たいまつ」をもらえるのは限定80人のみ。そのため、夜中から並んでいた人もいたといいます。

(観光客)「4時半から並んだ」
Q.楽しみですね「去年はだめだった」
Q.寒かった「脚立を持ってきたり、毛布を持ってきたり」

そして…正午ちょうどになると…。

「点火お願いしま~す」「バチバチバチバチバチ…!」

寒い中、長い時間並び、たいまつをもらえた観光客たち。

山の裾から一斉に火を放つと乾いた音をたてて炎が580メートルの山頂まで一気に駆け上がりました。

そもそも、「山焼き」は700年の歴史があると言われている伝統行事。良質なカヤの育成と害虫駆除を目的に行われています。

この日も“寒い日”でしたが、やはり炎を目の前にすると…

(観光客)「今熱いでしょ火がすごいから」
(観光客)Q.きょうは寒いですが「すごく熱いですねびっくりする くらいこんなに熱いとは思わなかったですね/逆に汗がでちゃうくらい熱いです本当に」

(大室山山焼保存会 高橋義典 会長)
「茶色から真っ黒に変身した/5月になると緑色のまた変わった大室山の色に変わってきます/この山焼きが終わると伊東に、伊豆に春がどっとやってくる。私たちもこの春を楽しみにしている」

連日続く寒さは2月1日に始まった「河津桜まつり」にも影響を及ぼしています。

河津川沿いのおよそ4キロに850本の河津桜が咲き誇り例年は100万人が訪れる「伊豆の一大イベント」ですが…

雨が少なく、また先週の寒波の影響で開花が遅れているのです。

9日も県外から団体の観光バスが来ていたり…川沿いにも観光客の姿が見られましたが…

(観光客)「咲いている桜もあった。満開だったら素敵なんだろうなと思った」
(観光客)「ちょっとがっかりだったけれど、 この先に一枝だけ咲いているところがあって、見られたからまあまあかな」

例年、この時期は7分から8分咲きほどだといいますが、2025年はまだほとんどがつぼみの状態…。

祭りには多くの出店が立ち並びますが、店の人からはこんな声も…。

(田舎本舗 山梨滋さん)
「まだまだ人は本当に少ないですよね/桜は3月に入っても咲いてると思うので、ぜひ(開催期間を)延ばしてもらいたい」

こうした桜の状況や出店者の要望などから10日、運営委員会は開催期間の延長を検討する会議を開きました。

(河津桜まつり運営委員会 関 圭宏 委員長)
「ことしはいかんせんこんなに寒いのは初めてですから我々も戸惑っている/水曜日、木曜日が予報で雨。気温も上がる/天気を見ながら考えていく/延長にはなるけれど日数は決まっていない」

開催期間は2月末まででしたが運営委員会はここ数日の開花状況を見つつ3月2日、もしくは9日まで延長することを決定。14日に最終決定するということです。

さまざまな影響をもたらした寒波…。11日の気温は平年並みですが、12日からは南から吹く風の影響で平年より高くなり、静岡市では15℃まで上がる予想です。

最終更新日:2025年2月10日 18:03
    静岡第一テレビのニュース