【記録的猛暑影響か】例年より遅咲きのヒガンバナや季節外れの桜の開花…思わぬ花々の共演も(静岡)
記録的な猛暑が長く続いた影響でしょうか、秋を彩るヒガンバナの開花が例年より遅れているもようです。また、早春に咲くはずのサクラが、まったく季節外れの花が咲いているところもありました。
藤枝市北方、葉梨川沿いに真っ赤に咲くヒガンバナ。訪れた見物客が、写真を撮ったり、散歩をしたりと思い思いに楽しんでいました。
(見物客)
「去年に比べると割と赤が鮮やかでいいですね」「開花が例年より遅くて、きょうは撮影に来たんですけどあたり一面が赤くてきれいです」
しかし、地元の人たちによると、2024年は、ヒガンバナの咲き方に、ある変化がみられるといいます。
(白ふじの里 海野 一博 会長)
「いつもでしたら彼岸花といってお彼岸に咲く花なんですが、ことしに関しては、お彼岸にパラパラと咲き始めて、きょうまで少しずつ咲いているので、一度に咲きそろうことがなかったですね」
「はままつフラワーパーク」によりますと、ヒガンバナは、秋になって気温が20度くらいまで下がってくると、芽が成長して花を咲かせますが、2024年は9月になっても夜の気温が下がらなかったため、開花が遅れたのではないかということです。
葉梨川のヒガンバナは、2024年は、花の咲くタイミングが揃っていないため、例年よりも長く楽しめそうです。
かわって、こちらは富士市南松野です。道路沿いの桜並木をよく見ると…。
(横山 明浩 記者)
「富士市の県道沿いの桜並木では、季節外れの桜の花が咲いてます」
春になれば、50本ほどの河津桜が一斉に咲き、富士山をバックに鮮やかなピンク色に染まるのですが、こちらも、夏の厳しい暑さが長く続いたためでしょうか、このうちの1本だけ、季節外れの秋にもかかわらず、桜の花が咲きました。そのおかげで、ヒガンバナと河津桜の珍しい共演が見られました。