“クルミ”狙いか?札幌市西区で親子グマ3頭目撃 住民「子どもが学校行きたくない感じ」
札幌市西区の住宅街の近くで2024年5月7日、3頭の親子グマが目撃されました。
付近では2023年も親子グマの出没が相次いでいて、住民に不安が広がっています。
林のなかを徘徊する1頭のクマ。
よく見ると、後ろにもう1頭確認できます。
札幌市西区西野8条10丁目の住宅街近くの林で、7日午後6時ごろ、近くに住む女性が親グマ1頭と子グマ2頭の合わせて3頭の親子グマを目撃しました。
(石黒記者)「この辺りで親子とみられるクマが目撃され、その後クマは山の奥へ行ったということです」
当時、車で通りかかった女性は100メートルほど先に親子グマを目撃。
クマは20分以上居座り、山の方に消えたといいます。
(目撃した女性)「びっくりして逃げるとか襲いかかってくる雰囲気はなかった」
市が周辺を調査した結果、クマが植物を食べた痕跡や幅およそ10センチの足跡などが見つかりました。
市によりますと、この林にはクルミの木があり、付近では2023年もクルミを求めて親子グマの出没が相次いでいました。
(札幌市熊対策調整担当係 清尾崇係長)「土を掘り起こしたような跡もあるので、この場所にクルミがあるのを知っていて、また出てきた可能性がある」
警察などは近くの小中学校の登下校時間にあわせてパトロールを実施。
保護者も見守るなど住民に不安が広がっています。
(目撃した女性)「いつどこから出てくるか分からないから、(子どもは)きょうは学校に行きたくないみたいな感じでしたね。学校が終わるころに迎えに行きます」
市は付近に電気柵や監視カメラを設置し、今後も警戒を続けていくということです。