【空撮】海面には重油が広がる 現場付近の漁業関係者らも不安を吐露 座礁したタンカー 函館市
座礁したタンカーの周辺には漏れ出した重油でしょうか。
海面の色が変化していました。
(東海林記者)「さんわ丸は船体が傾き、油漏れが確認されています。周辺には鼻をつくような強い油のにおいが漂っています」
6日午後6時すぎ、北海道函館市の恵山岬沿岸に座礁したタンカーの「さんわ丸」。
8日午前6時まえ、タンカーの乗組員から「燃料の重油が流出している」と函館海上保安部に通報がありました。
座礁したことでタンカーの燃料タンクが傷ついたことが原因とみられています。
重油が海面に広がらないよう、タンカーから垂れ下がるオレンジ色のオイルフェンスを設置しましたが、函館海上保安部によりますと、北東側に長さおよそ2.7キロ、幅およそ1キロの範囲で重油が確認されたということです。
漏れ出した重油の量はわかっていません。
座礁した現場はコンブやウニの漁場になっていて、地元の漁業関係者からも心配する声が聞かれました。
(漁業関係者)「普段はコンブをとったり、ウニをとったり。影響は絶対ある。早く引き上げてもらわなければ」
さらに、タンカーがおよそ5度傾いたため、函館海保がボートで乗組員の一部を救助しました。
函館海保は重油漏れへの対応を優先するため、8日に予定していたタンカーを岩場から引き出す作業を中止し、9日以降再び作業を進めるとしています。