「猛省している」長谷川岳氏 “威圧的言動”問題で参議院特別委員会の委員長を辞任 審議に影響
北海道職員などに対する威圧的な言動が問題となっている自民党の長谷川岳議員が、国会の特別委員会の委員長を辞任すると表明しました。
長谷川議員は「猛省している」と陳謝しました。
(自民党 長谷川岳参院議員)「特別委員長を辞することといたしました。これまでの自分の行き過ぎた言動や対応について、 いくつかのマスコミ報道においてパワハラがあったのではないかと指摘があったことについて猛省しております」
長谷川議員は会見で、参議院の特別委員会の委員長を辞任することを表明しました。
すでに委員会の理事懇談会に辞表を提出したということです。
長谷川議員はこれまで、道や札幌市の職員などに対する「威圧的な言動」が問題となっていて、野党側からも批判が相次いでいます。
長谷川議員は今後の法案の審議に影響を与えると判断し、辞任を決断したと説明しました。
(自民党 長谷川岳参院議員)「札幌市の職員だけでなく、道庁や国に対しても強い言動があったと私は認識を持っているので大変申し訳なく思っています。報道があって約2か月、逃げずに毎日自分と向き合わないといけない問題だと真剣に取り組んでまいりました。そこは間違いなく変えさせていただく、自分の政治活動の最重要項目として取り組んでいきたい」
(記者)「辞任の判断で有権者含めて納得が得られると思うか」
(自民党 長谷川岳参院議員)「その努力をしてまいりたいと思う」
また、道は28日、長谷川議員との面談のみを目的とした職員の出張が2019年からの5年間で276回、旅費は2000万円以上に上っていたことを明らかにしました。
しかし、長谷川議員は不要な出張はなかったと主張しました。
(自民党 長谷川岳参院議員)「税金に対しては非常に厳しい感覚を持っています。ですから出張回数や時間に見合うような政策成果を上げなければいけない。逆に言うと短時間で成果を上げるべきだという思いが強くあったので、旅費についてはかけていただくものはかけていただいてしっかり成果を残そうと。そう思っている」
長谷川議員を巡っては、自民党会派の道議3人も威圧的な言動を受けたと調査に回答していて、身内からも厳しい視線が向けられています。