地下に全自動貸金庫 銀行の新ビルがオープン 増える地下街直結の商業施設 にぎわい期待 札幌
札幌市の大通地区で「ほくほく札幌ビル」がオープンしました。
札幌の中心部では再開発が進んでいますが、キーワードは「地下街直結」です。
札幌市の地下街を中心に広がる、新たな人の流れを取材しました。
大通公園・西2丁目沿いに、北海道銀行と北陸銀行が建設した地上13階・地下3階建ての「ほくほく札幌ビル」です。
11日に北陸銀行札幌支店が、来月の北海道銀行本店移転よりひと足早くオープンし、セレモニーが開かれました。
特色はビルの地下にある地下街直結の全自動貸金庫です。
専用の個室に入り、暗証番号を入れると…
大切な書類などを預けられる仕組みです。
ビルの1階スペースには道産材の木製の椅子が置かれ、市民の利用も可能で、サンドイッチやスイーツが人気のコメダ珈琲店やコンビニも今後入る予定です。
(北陸銀行 川端正裕さん)「地下と接続して地下鉄直結、さらに駐車場も用意しまして、従来よりアクセスがよくなった」
1971年に地下鉄南北線の完成に合わせ、地下街のポールタウンとオーロラタウンがオープンし、市民の憩いの場として親しまれてきました。
そして、2011年には「チカホ」が完成し、札幌駅から地下鉄すすきの駅まで地上に上がることなく行き来することができるようになりました。
札幌の地下は冬でも多くの人が行き交う場所となり、再開発でオープンするビルは地下からのアクセスを重視するようになっています。
(樋口記者)「中心部のビル再開発により、このように地下からのアクセスがよくなっています」
さらに、去年11月にオープンしたココノススキノも地下鉄すすきの駅に直結。
4丁目プラザの跡地に建設予定の商業施設も地下街に直結となります。
パルコにモユクサッポロ、ココノススキノなど数々の商業施設がJR札幌駅から地下鉄すすきの駅まで伸びる地下街で繋がるようになるのです。
地下からアクセスできる施設の数々に札幌市民は…
(札幌市民)「地下があれば寒いとき地下を歩けばよろしいですし、そういうのも全然違う」
(札幌市民)「いいんじゃないですか。これからもまだまだ発展できる。札幌だからもっとまだまだ頑張ってもらわなきゃですね」
続々と増える地下直結の商業施設の数々。
今後、地下でつながる札幌の中心部がどのように賑わうのか期待が広がります。