建て替え?改修?どうなる札幌市役所 札幌で続く再開発 大通りの新ビルでは竣工式 人気店舗も
札幌中心部の大通駅周辺にまた新たなビルが完成し、26日に竣工式が開かれました。
マチの再開発が加速するなか、老朽化が進む札幌市役所本庁舎は、今後どうなっていくのでしょうか。
札幌市中央区大通2丁目に完成した「ほくほく札幌ビル」です。
(阿部記者)「札幌市中央区に新しくできたこちらのビル。北海道銀行と北陸銀行が建設していて、1階には休憩スペースやカフェなど市民も利用できます」
1階スペースには椅子が置かれ、市民の利用も可能で、サンドイッチやスイーツが人気のコメダ珈琲店も今後入る予定です。
上層階にはオフィスが入り、地下街直結の地下2階にはコンビニエンスストアやATMコーナーも設けられます。
人が集まる拠点として市街地の活性化を目指すということです。
(北海道銀行 兼間祐二頭取)「北海道で数多くの建設工事が集中するなか、予定通りにこのビルをつくり上げていただいたことにお礼申し上げたい」
再開発が進む札幌市中心部。
去年、狸小路には複合ビルのモユクサッポロが完成し、ペンギンが泳ぐ都市型水族館も人気スポットとなっています。
さらに、直近では繁華街すすきのにココノススキノもオープン。
札幌市内では今後も老朽化した建物の更新が急ピッチで進められる見通しです。
建て替えか改修か、注目されているのが札幌市役所の本庁舎です。
完成したのは札幌オリンピックの前年の1971年。
当時は市内有数の高層ビルでした。
しかし完成から半世紀以上が立ち、老朽化や耐震性の問題が浮上。
さらに、札幌市は市内5か所の賃貸ビルにオフィスを構えていて、年間およそ5億5000万円もの費用が掛かっています。
(阿部記者)「老朽化が進む札幌市役所。その建て替えの候補地として、1丁挟んだこちらの空き地が検討されています」
建て替え場所として浮上するのが、中央区大通西1丁目のNHK跡地です。
建て替えか改修かー
秋元市長は来年度予算に1200万円を計上し、調査を進める方針です。
(秋元市長)「建設には多額のコストと時間がかかるので、改修という手法でいけばどういうスケジュールでどれくらいかかるのか、建て替えということになればどういうスケジュールでどういうコストがかかるのか、これを比較検討したうえで最終的に決めていきたい」
多額の費用に市民の思いはというとー
(札幌市民)「働く人が減って税金を納める人が減っていく。そういうなかで何百億かけて建て替える必要があるのかな」
(札幌市民)「古いからね、札幌市役所もね。しょうがないって言えばしょうがないよね」
建設ラッシュが続く札幌の中心部。
再開発が本格化しています。