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タイヤパンクのトラブル爆増…雪がとけるとデコボコ路面 今年もおさらい!そのメカニズム

2025年3月11日 18:40
タイヤパンクのトラブル爆増…雪がとけるとデコボコ路面 今年もおさらい!そのメカニズム

2025年3月11日の北海道内は広く高気圧に覆われ、春の陽気になりました。

一方で、雪解けが進んだことでデコボコ道路が出現し、タイヤのパンクトラブルが続発していて、注意が必要です。

穏やかな日差しが差し込む札幌・大通公園です。

雪解けが進み、地面には水たまりが。

南から暖かい空気が流れ込んだ影響で、全道的に気温が上がり、札幌は午後3時までの最高気温が10.2℃を観測しました。

(東京から来た人)「きょうは雲一つない快晴です」

(東京から来た人)「暖かいなと思います」

(埼玉から来た人)「(上着の前を)閉めていると暑くて、開けていて全然平気」

そんな中、市内の道路ではー

(山本記者)「車通りの多い道路ですが、道路の中心部にはたくさんの穴ができてしまっています」

道路に出現したいくつもの穴や陥没。

2025年もドライバーにとってやっかいな“デコボコ道路”が目立ち始めています。

(山本記者)「穴の影響で非常に不安定です」

札幌市中心部の道路にも複数の大きな穴が。

中には、通ると車体が大きく揺れるほどの深さの穴も。

(タクシー運転手)「スピードを出さないようにしていて、出せば(車体が)跳ねてしまうから。(お客さんに)ケガをさせたら大変だからね」

札幌市内の幹線道路では、道路にできた複数の穴の補修作業が行われていました。

JAFによりますと、この時期特に増えるのが、パンクなどのタイヤトラブルだといいます。

11日も朝からパンクによる出動が。

車の後方のタイヤが大きく潰れてしまっています。

隊員が空気を入れようと試みますが、うまくいきません。

結局、車はレッカーで運ばれていきました。

(JAF隊員)「雪解け後は道路が陥没していて、その影響でパンクの件数は多くなっている。(1日に)5~6件以上はあると思う」

いったいなぜ、春先には道路にこのような穴ができてしまうのでしょうか?

(寒地土木研究所 丸山記美雄上席研究員)「夜間に0℃以下になって凍るが昼間にとけるという気象条件があるときに発生しやすい」

車がアスファルトの上を通ると、少しずつ小さなひび割れが発生します。

そこに雪解けの水が入って気温が下がると、凍結して膨張し、周りのアスファルトが崩れひび割れが大きくなります。

2月末からの寒暖差で水が凍ったりとけたりを繰り返したことで、早くも穴ができていったとみられています。

(寒地土木研究所 丸山記美雄上席研究員)「こういう時期には路面に穴が発生するということは避けられないので、減速したり回避したりできるようにしておく」

雪解けの季節に現れるデコボコ道路。

事故にもつながりかねない道路状況のところもあるため慎重な運転が必要です。

最終更新日:2025年3月12日 4:33
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