BBQの火がポプラの綿毛に燃え移る キャンプ場で火災 大量飛散し密集する綿毛に注意 北海道
初夏の風物詩ともいわれるポプラの綿毛の飛散がピークを迎えています。
白く染まった幻想的な風景が広がりますが、予期せぬ火災にも注意が必要です。
季節外れの雪のようにもみえる真っ白なじゅうたん。
道立近代美術館でこの時期楽しめる光景です。
(鷲見記者)「足元がふわふわするぐらい一面に綿毛が降り積もっています」
ここにはポプラの木が2本植えられていて、毎年5月末から6月末まで、一面綿毛で覆われます。
道行く人も思わず足を止めて眺めたり写真に収める人もいました。
(近くに来た人)「ここまで多いのはちょっと見たことないですね。雪が降ったみたいな感じで。普段はポプラの綿毛が結構邪魔に思うこともあるんですけれども、ここまですごいとちょっと感心しますね」
ポプラの綿毛は例年この時期に大量に舞うため、特に注意が必要なのが火災です。
今月13日、札幌市手稲区のキャンプ場で起きた火災。
けが人はいませんでしたが、芝生や枯れ草などおよそ500平方メートルが焼けました。
消防によりますと、バーベキューの火がポプラの綿毛に燃え移ったのが火災の原因でした。
燃えやすく大量に飛散するポプラの綿毛。
生態に詳しい専門家はこう注意を呼びかけます。
(道立総合研究機構 林業試験場 道北支場 錦織正智支場長)「ポプラの綿毛というのは種なんです。ポプラはオスとメスがある木だから、綿毛を出すのはメスの木だけなんです。ポプラの綿毛もアスファルトの上に落ちると、それがどうしても風で集まったりして火災の原因だとかになるので注意が必要だと思います」
繁殖のため、風に乗ってふわふわと宙を舞い密集するポプラの綿毛。
幻想的な風景が楽しめる一方で、近くで火を使う際には細心の注意が必要です。