世界的カカオ高騰のなか…バレンタイン近し 今年のサロンデュショコラに見た「ある傾向」
バレンタイン商戦が本格化しています。
2025年は単品のチョコレートだけでなく、ドリンクやスイーツなども注目されています。
一体なぜなのでしょうか。
(宇佐美記者)「歩くのがやっとなくらいたくさんの人で混雑しています。店のいたるところに行列ができています」
(従業員)「最後尾です」
店の前に並びきれず、行列は少し離れた通路にまで…
札幌市内の百貨店できょう(2025年1月30日)から始まったチョコレートの祭典です。
2025年は国内外から102ブランドが集結しました。
客は次から次へと商品をかごの中へ。
(店員)「お会計は7万146円です」
(客)「1年に1回の投資です。食べたくて食べたくてしょうがなかった。結構(お金)使いました」
(客)「予算はきょう1万円と言われていたが超えちゃいました。全部7000円とか6000円とか高いと感じた」
2025年は単品のチョコレートだけでなく、スイーツにも力を入れています。
実演販売を2024年より3割増やし、スイーツ好きにも間口を広げようと工夫しています。
札幌の人気洋菓子店が販売するのは温めておいしい生ドーナツ。
中にはとろとろのチョコレートがたっぷり!
賞味期限はなんと5分です。
(客)「外はさくっと、中はとろとろで最高です。この場でしか食べられないものがすごくいいなと思っていて、特にこれは温かいものをいただけてすごく魅力的」
クラフトコーラにカカオの風味を加えたドリンクも登場。
ベルギーのチョコレートブランドが販売しています。
(宇佐美記者)「さわやかな味わいです。炭酸を感じたあとにカカオの柔らかい風味が口の中に広がります」
背景にあるのはカカオ豆など原材料の高騰です。
イベントの商品は2024年と比べて5%から10%ほど値上がりしました。
そこで、チョコレートと別の素材を組み合わせ価格を抑えるほか、新たな客層も取り込みたいと言います。
(札幌丸井三越 池田純さん)「カカオをたくさん使うものではなくて、チョコレート菓子を作るようにシフトしている。こんなチョコレートもあるのねということを楽しんでもらいたい」
バレンタインを控え、多彩なチョコレートが楽しめるこのイベントは2月16日まで開催されています。