開業前から“取り壊し”指導 無許可建設…ノースサファリサッポロ「必要な許可を取得して営業」
札幌市南区の動物園「ノースサファリサッポロ」が無許可で建物を建てたとして、札幌市は建物の撤去を命じる「除却命令」を視野に検討していることが分かりました。
(石黒記者)「平日は予約客のみの営業ですが、きょうも園内には多くの観光客の姿が見受けられます」
トラなどの猛獣へのエサやりや大きなヘビとの触れ合いなど、体験型の動物園として人気のノースサファリサッポロ。
札幌市によると、その敷地は宅地や商業施設の開発が制限される「市街化調整区域」にあり、飼育施設などの建設には事前に許可が必要ですが、すべて無許可で建てられたものだということです。
ノースサファリサッポロは2005年に開業しました。
オープン当初から動物との触れ合いを目玉に営業を続けてきました。
最近では動物と過ごせる宿泊施設を作るなど、建物は次々に増えています。
市は開業前の2004年10月に無許可で建設工事が行われていることを確認し、運営会社の「サクセス観光」に建物を取り壊すように指導していました。
その後も市による口頭や文書での指導は続いていますが、運営会社は応じていないということです。
市は建物の撤去を命じる「除却命令」も視野に対応を協議しています。
運営会社の「サクセス観光」は、「当園は動物取扱業・宿泊業・飲食業に必要な許可をすべて取得した上で営業している。以前より札幌市の当該部署と専門のコンサルタントを交え改善計画を協議しており、真摯に対応させていただいてる」としています。