「人生初」吉岡記者も思わず唸った美味“クジラ肉”商業捕鯨再開で消費拡大なるか?あす市場に
商業捕鯨の再開から6年目を迎えていますが、消費低迷が続くクジラの肉。
2024年から捕獲が再開されたナガスクジラの生肉が水揚げされました。
はたしてクジラの肉の需要拡大につながるでしょうか?
和牛の霜降り肉のような見事なサシが入っているのはー
ナガスクジラの生肉です。
その味はー
(吉岡記者)「人生初のクジラ肉、いただきます。赤身肉ですが脂の甘さを感じます。口の中でとろけます。すごく美味しいです」
絶品のクジラの肉を水揚げしたのは、全長およそ112メートル・総トン数9299トンの捕鯨母船「関鯨丸」。
2024年から商業捕鯨での捕獲が再開したナガスクジラなど、70トン級の大型クジラを船内に引き上げることができ、そのまま解体し、冷凍保管できる最新設備を備えています。
水揚げされ、2024年12月12日に札幌市の中央卸売市場に並ぶのは、根室沖で捕獲されたナガスクジラだといいます。
クジラの被り物で登場した「関鯨丸」を所有する共同船舶の社長は、クジラの肉の品質に大きな自信をみせます。
(共同船舶 所英樹社長)「国産でとったナガスクジラの生肉。初めて日本で食べられる生肉でございますのでご賞味いただきたい」
日本初の試みとして、ナガスクジラの肉を冷凍させずに生のまま流通されるといいます。
その狙いは…
(共同船舶 所英樹社長)「北海道の皆さまにクジラのおいしさを十分に知っていただいて、クジラの需要を喚起していただければ」
いまから60年ほど前、クジラの肉は国内で最も食べられていた肉でしたが、いまではゼロ。
統計に表れないほど少なく、国民一人当たりおよそ16グラムという数字です。
商業捕鯨の再開から6年。
生で流通するナガスクジラの生肉が低迷するクジラの肉の消費拡大につながるかー
関係者は大きな期待を寄せています。