生でも焼いてもおいしい“支笏湖チップ” 全国の物産展でも人気 良質な湖水で成育 北海道
北海道各地の“金メダル級”の名物などをご紹介してきた「わがマチの金メダル」。
最終回は千歳・支笏湖産の「チップ」です。
地域のブランドとして登録されるなど、いまや全国で人気が広まっています。
塩焼きとフライで定食にしたり、
さらに、おろせば脂ののったお寿司としても!
(男性)「うまっ」
(子ども)「うまい!」
生でも焼いてもおいしく味わえるのが特産品のヒメマス。
通称「支笏湖チップ」です。
2024年は豊漁で、品質もまさに“金メダル級”だといいます。
午前4時の支笏湖です。
釣っているのは支笏湖漁業協同組合の小林典幸さんです。
(支笏湖漁業協同組合 小林典幸さん)「いま成長期真っ盛り。きれいでしょ、色が一段ときれいなんだ」
色鮮やかな“支笏湖ブルー”の湖から、傷がつかないように1匹ずつ手で釣り上げます。
ヒメマスはアイヌ語で「薄い魚」を意味する「カパッチェプ」と呼ばれ、それが訛り「チップ」と言われるようになりました。
釣ったチップは湖畔にある小林さんが経営する飲食店へ。
塩焼きやフライにして贅沢に定食として提供しています。
店では地元の人や外国人観光客もチップを堪能。
(苫小牧から来た人)「チップを食べに来ました。毎年来ているのですごくおいしいです」
(シンガポールから来た人)「おいしい」
およそ130年にわたり愛されてきた支笏湖チップ。
2024年6月、「地域ブランド」として「地域団体商標」に登録されました。
(支笏湖漁業協同組合 小林典幸さん)「地域が一丸となって申請してきた中でやっと通ったので、一つの支笏湖のブランドとして発信していければいいなと思っています」
チップは全国各地の物産展でも出品されているほか、地元・千歳市内では回転寿司店にも。
これまで主に支笏湖周辺で提供されてきたチップは、2024年に初めて地元の回転寿司店にも出荷されました。
(松田カメラマン)「とても柔らかく口の中でとろっととろけるような食感です。甘みもあります。サーモンに近い味ですが癖もなく非常に食べやすいです」
(北々亭千歳店 三國大地店長)「観光客の方が多いが、珍しいものなので、出数も増えておいしいと食べていただいている。ことしかなり力を入れて販売したので、来年以降もどんどん販売していきたい」
湖の良質な水で育った「支笏湖チップ」。
金メダル級の品質とおいしさで、地元をはじめ全国にファンを広げています。