「マインド食」弁当を販売 予防医療へ新たな食事法 北海道大学病院とレストランが共同開発
北大病院が予防医療への取り組みとして新たな食事法の研究を進めています。
その名も「マインド食」です。
どのような効果が期待できる食事法なのでしょうか。
客足が途絶えない札幌市大通地下街の食品売り場。
次々と商品が売れていきます。
いったい何が売られているのでしょうかー
(百瀬記者)「売り場には色鮮やかな弁当が並んでいますが、商品名にはマインド食弁当と書かれています」
客が注目していたのは「マインド食」弁当です。
手に取った人に話を聞いてみるとー
(百瀬記者)「マインド食を知っていますか?」
(客)「全然知らないです」
マインド食とは、加齢による認知機能の低下を遅らせることが期待できる食事法のひとつ。
マインド食の研究はアメリカの大学で先行して行われ、この食事法により近い食生活の人ほど、認知機能の低下を遅らせることが期待できたということです。
北大病院も予防医療への取り組みとして、日本で初めてとなる研究を進めています。
まずは気になるそのお味。
(百瀬記者)「大豆ミートのハンバーグ。肉のような食感、塩分控えめですが、しっかりと食べ応えがあります」
(客)「健康食が気になって、一度試してみようと思いました」
この食事法には、緑の葉野菜は週に6回以上、鶏肉は週に2回以上、オリーブオイルは優先的に使用など、摂取を推奨する食品と頻度を決めています。
今回はこの推奨する食品を使った弁当などを、地域のレストランと北大病院が共同で開発し、期間限定で販売しています。
(北海道大学 坂本直哉教授)「認知症の発症リスクが高い人が、何か日常生活で介入できる食事や生活習慣の提案もしていこうということで始まったのがきっかけ。認知症にならないための予防というのもこれから重視される時代になってくる」
研究が進む「マインド食」。
あらたな食事法として、これから広がりを見せるかもしれません。