日本一広い地域…だからこそ「デジタル化で利用者の負担軽減を心がける」釧路地裁に新所長が着任
北海道釧路地方裁判所で2024年8月26日、飛澤知行・新所長の着任会見が開かれました。
釧路地裁は裁判員裁判が開かれる日本一広い地域を管轄していて、飛澤所長はデジタル化について、「国民の期待が大きく、利用者の負担軽減を心がけたい」と話しました。
既にデジタル化が進む民事裁判では、ウエブ会議システムの充実で出頭する負担が軽減され、当事者同士の衝突が回避されるなどのメリットを強調。
刑事事件でも裁判手続きなどでウエブ会議の利用を増やせる可能性があるとしています。
また、開始から15年が経過する裁判員裁判については、辞退率が高いとしたうえで、2023年から18歳と19歳も新たに裁判員の対象に加わり、新鮮で充実した審理ができると期待をのぞかせました。
飛澤知行所長は、神奈川県出身で57歳。山形地裁や東京高裁などを経験し、北海道は1999年の札幌地裁以来2回目です。