北口榛花選手STV単独インタビュー パリで悲願のやり投げ金メダル獲得後、初めて北海道に!
パリオリンピックで悲願の金メダルを獲得した、北海道旭川出身のやり投げ・北口榛花選手。
9日にSTVの単独インタビューに応じました。
金メダルを獲得したことで伝えたかった思い。
たっぷりと話してくれました。
9日午後、世界女王がついにSTVに!
満面の“榛花スマイル”で、オリンピックでの裏側、そして話題となったあのシーンのことまで!
姿勢改善につながるというこだわりのイスに座って、たっぷりと話を聞きました。
(佐々木アナウンサー)「2か月経ちましたけど、いま改めてどんな気持ち?」
(北口榛花選手)「パリのときはやっと終わったという安堵感が強かったが、いま時間が経って振り返ると、オリンピック楽しかったなって思えるようになってきたので良かったです」
(佐々木アナウンサー)「待ちに待った北海道?」
(北口榛花選手)「いろんな意味でも待ちに待って、地元のご飯やこういう雰囲気だったり、空気が大好きなので」
待ちに待った北海道だという北口選手。
まずは、トラック・フィールド種目で日本女子初の金メダルを獲得した、パリオリンピックについて振り返りました。
(北口榛花選手)「そう簡単には勝たしてもらえないなと思っていましたし、1投目からなるべくいい記録を投げて、他の選手にプレッシャーをかけたいなという気持ちで入ったので、65m80を1投目から投げられたことはすごく大きなことでしたし、自分の中では2投目以降、もっと記録を伸ばせるんじゃないかなと思って試合をしていたので、その点はちょっと残念かなと思っています」
そして、オリンピックで話題となった“あの”シーン。
まさかの出来事だったようです。
(佐々木アナウンサー)「カメラで撮られているなと認識していた?」
(北口榛花選手)「このカメラより近いくらいで。撮られているなとは思っていたが、まさか全世界に放映されているとは。他で競技している人がいるのに、自分だけそんなに撮らないでよって思いながら、カメラの人をずっと見つめて。いま、金メダルを獲った瞬間よりあの映像の方が流れてしまっているんじゃないかなという不安はあるんですけど。海外の選手からも、私といえばあのポーズと言われているくらいなので」
そもそも、なぜカステラを?
(北口榛花選手)「一番最初にカステラを持って行ったときに日本記録が出たので、そこからゲン担ぎ的な意味も込めて。毎回3投目と4投目で人数が変わったりする時間に一番時間がとれるので、食べています」
投げる以外も、試合中は見せ場たっぷりだった北口選手。
金メダルを獲得したことで伝えたい思いがありました。
(北口榛花選手)「女子のフィールド種目でメダルを獲ることは無理だって言われてきた種目だったので、これからもですけど、日本人には難しいと言われてきたことを達成することによって、いままでいったことのなかった領域を目指している選手の少しでも力になればいいなと思うし、陸上競技のアスリートじゃなくても、一般の方でも、みんなに無理だよって言われことって結構あったりすると思うんですよ。自分の考えだったり感覚だったり、そういうものを信じて、もちろん周りの支えも大事ですけど、自分を信じて貫き通せばできることだってあるということを、少しでもそのエネルギーになるといいなと思います」
不可能なことはないと証明してくれた北口選手。
日本を、そして世界中を魅了した北口選手は今月13日、地元・旭川に凱旋します。