“新潟港”からアメリカへ 新潟米の輸出ルートを検討 県が実証実験
輸出の拡大につながるのでしょうか。新潟米を新潟の港から輸出するルートを検討しようと県が4日から実証実験を始めました。
(リポート)
「こちらの倉庫ではいま輸出用と書かれた大きな袋に入ったコメがコンテナへと積み込まれています」
4日、聖籠町にある倉庫で行われていたのは、魚沼産をはじめとした新潟県産米の積み込み作業。
このコメが向かう先は…
〈県農林水産部 戸松恒 政策企画員〉
「昨今の円安の影響もありまして アメリカ向けの需要が非常に伸びている」
新潟米の主要な輸出先であるアメリカ。
昨年度、新潟米の輸出額は17億円以上。
アメリカは香港・シンガポールに次いで、輸出額が3番目に多い国となっています。
これまで新潟米の多くは港の規模が大きくアメリカに向かうにも便利な神奈川県の「京浜港」から輸出されてきました。
今回、県は国の補助事業を活用し産地である新潟から直接、輸出ができないか検討することにしたのです。
〈県農林水産部 戸松恒 政策企画員〉
「いま海外向けの日本のお米の需要が拡大しているところもあるので地元港を活用することでより低コストでの輸出の取り組みはできないか。 これを実証したうえでコメの輸出拡大につなげていけないかということで取り組みをした」
輸出にかかるコストや時間、品質などのデータを京浜港から輸出する場合と比較した上で今後、より効率的な輸出ルートを検討するということです。
地元の港から出発することで新潟米の輸出は拡大していくのか…
4日積み込まれた米は12月8日に新潟東港を出発し、来年1月にアメリカ・ハワイに到着する予定です。