2023ニュース総決算 「事件・事故・災害」 ショッピングモールでの切りつけ事件や商店街火災など《新潟》
2023年のニュースを振り返る「ニュース総決算」。ショッピングモールで起きた切りつけ事件や商店街を飲み込んだ火災など、衝撃的な事件や災害が相次ぎました。
最強寒波
“最強寒波”が襲ったのは2023年1月。凍りついた道路に吹きつける強風。車のトラブルが相次ぎました。影響は、ここにも。
水道管が凍結
最強寒波で、水道管が凍結して水が出なくなる事態に。駆け付けた業者が取り出したのがガスバーナー。配管をあたためるとようやく…
「出ましたね」
各地で水道が止まった1月、こんなものも止まってしまいました。
巡視船が座礁
柏崎市の沖合。動かなくなったのは巡視船です。
リポート
「巡視船は4時間以上、あちらの場所に止まったままになっています。このあたりの風は非常に強く、波も高くなっています」
1月18日・・・。海での事故などを通報する番号「118番の日」に新潟海上保安部の巡視船「えちご」が座礁しました。灯台の灯りが消えていたことから確認のために陸に近づいていたということです。33人の乗員にケガはありませんでした。新潟簡裁は業務上過失往来危険の罪で当時の航海長に罰金30万円の略式命令を出しています。
カメラがとらえた“ボンネット上”
その瞬間を防犯カメラがとらえていました。
車のボンネットにしがみついた男性。必死に警察に通報している様子も。この直前、車同士の事故をめぐりトラブルがあったといいます。車を運転していた男は暴行の罪で有罪判決を受けました。
上越市で殺人事件
住宅街がものものしい雰囲気に包まれました。2023年6月、上越市大貫の住宅の駐車場で自動車販売業の中村礼治さん(当時62歳)が殺害されました。鈍器のようなもので頭部を複数回殴られたような状態で発見された中村さん。
住民
「普段はおとなしい方ですよ。揉め事もないし」
事件発生からおよそ1か月後…殺人の疑いで逮捕されたのは長野県上田市の無職の男(当時70)でした。中村さんとは仕事を通した知人関係だったという男。その後の捜査で、金品を奪った疑いが強まったとして新潟地検は強盗殺人の罪で起訴しています。
ショッピングモールで切りつけ事件
逮捕されたのは少年でした。
リポート
「事件は こちらの商業施設で起きました。訪れていた客に少年が包丁を振り回したということです。」
長岡市のショッピングモール、「リバーサイド千秋」で客や従業員あわせて3人が包丁で切り付けられた事件。18歳の男子高校生が殺人未遂の疑いで逮捕されました。
「人を殺そうと思った」
そう話しているという少年。新潟地検は、当時の精神状況を調べるため、2024年1月末まで鑑定留置を行っています。
官製談合事件 県職員逮捕は初
県の庁舎に入った捜査のメス…。
「まさに今、捜査員とみられる人たちが10人以上大きな段ボールを抱えて庁舎内に入っていきました」
県が発注した工事をめぐり業者に予定価格などを教えた官製談合防止法違反などの罪で逮捕・起訴されたのは県新発田地域振興局の農村整備部長です。県によると官製談合事件で県の職員が逮捕されるのはこれが初めて。また、建設業者の3人が起訴され2人が略式命令を受けています。
8400個もの柿が
秋の味覚が狙われました。新潟市西蒲区で盗まれたのは、名産の八珍柿、およそ8400個。被害額はおよそ30万円にのぼります。家族3人で大切に育ててきた柿でした。
被害者
「10月ぐらいになると「あんぽ柿まだ?」という問い合わせが入り始めるので、「ちょっと待ってね」と言って、ことしも頑張ろうと思っていたんですけど、はあ…」
一体、誰の犯行なのか?
車のケーブル切断相次ぐ
こちらも「犯人」が特定できていません。10月後半から佐渡市両津地区を中心に、車の部品であるABS・アンチロックブレーキシステムのケーブルなどが切断されているのが相次いで見つかりました。関係者によるとその数は、少なくとも30件。
付近の人
「いざ、まさかという時に機能するものだと思うので、なんのためにやっているのかなあと」
警察は被害届を受理し、器物損壊事件も視野に調べていますが、実は捜査線上に浮上しているのが、「タヌキ」
警察によると、被害があったケーブルの中には、噛んだような跡も見つかっているということで、動物による被害も含め「あらゆる可能性を含めて調べている」としています。
神社の額がなくなる
異変が見つかったのは、佐渡市原黒地区にある諏訪神社の鳥居です。神社の名前が記された「神額」があったはずですが消えてしまいました。
区長は
「ことし6月19日に気付きました、いやいやびっくりしました。誰がどうしてこんなことをするのかなとびっくりしました」
何者かによる窃盗事件か・・警察が捜査していたところ、その後、「額」は見つかったということです。警察は額が見つかった状況を明らかにしていませんが額に目立った破損はなく、すでに神社に返却されていると言います。
商店街で大規模火災
「まじか消えねぇぞ。おらんちまで来るな」
店舗や住宅など被害は13棟に…。3人が軽いけがをしました。魚沼市の中心部にある南本町商店街は45年前に誕生し市民の行き交う場所としてにぎわってきましたが火災によって一瞬にして奪われてしまいました。
商店街で暮らす人
「(大きなため息)、45年が3時間で終わってしまうのだからね」
商店街で祖父の代から餅店を営む若井文康さんです。作業場のある1階は被害が少なかったものの寝室があった3階は多くの物が焼けてしまいました。
若井さん
「全部燃えているのを見るとやっぱりショックだな。子どもたちもここで育ちましたので、切ないな」
それでも、前を向いて。現在、商店街や地元の商工会などが火災からの「再生プロジェクト」を立ち上げ、復興へと歩みを進めています。餅店を営む若井さんも火災からおよそ1か月後に営業を再開。「いつもの味」を待ちわびる地域の人たちのために奮闘しています。
若井さん
「やっぱりうれしいです、機械や仕事場は大丈夫だったので、そのうち復活できるだろうとは思っていましたけれども、これだけ早くできて。おいしいですと言っていただけるのが一番ありがたいです」
衝撃的な事件や災害が相次いだ2023年でした。
2023年12月20日「夕方ワイド新潟一番」放送より