【特集】給食のない夏休み 負担に感じる家庭も 子ども食堂が支援 その活動に密着《新潟》

子どもたちにとって楽しい夏休みですが、給食がないことで負担と感じてしまう家庭もあります。そうした中、子ども食堂を運営し、夏休みでも負担に感じないようにと活動する人たちがいます。貧困や格差がないように…。その活動に密着しました。
新潟市に住む石田さん。去年3月、夫を食道がんで亡くし、女手1つ3人の子どもを育てています。
現在の主な収入は週5日のパートに加え、遺族年金と子ども手当てです。
日々の生活費で家計はひっ迫、貯金は難しいと言います。
石田さん
「節約できる時はしないと常に不安ですよね。これから多分まだまだ物価も上がるだろうし、子どもたちも成長していけば、色々な物も買わなくちゃいけなくなるし」
“地獄の夏休み”
さらに追い打ちをかけるのはこの夏休みです。
子どもたちが家にいるため食費はかさみ、物価高が進む中、エアコンなどの光熱費も大きな負担となっています。
石田さん
「地獄の夏休みだよね。時間はないし金銭もないし。でも遊びにも連れて行ってあげたいって思っても全部うまくできるかって言ったらやっぱりちょっと厳しいですよね」
楽しいだけではない夏休み。悩みを抱える子育て世代は少なくありません。
困窮・子育て家庭を支援するNPO法人が行ったアンケートによると13%が「夏休みがなくて良い」。
47%が「今より短い方がいい」と回答しました。
その理由として、「子どもが家にいることで生活費がかかる」や「給食がなく、子どもが必要な栄養を取れないから」などとなっています。
多くの家庭が悩みを抱えていることが伺える結果となりました。
新潟市にある「OHANA未来食堂」。
毎週水曜日にオープンする子ども食堂です。
子どもは誰でも無料で利用できます。そのため給食のない夏休み、多くの子育て世帯にとって憩いの場となっています。
利用者
「給食で結構栄養を取っている部分も多いので、家の食事で足りない分をこういうところで補えるのがありがたいです」
利用者
「夏休みに入ると学校の有難さも感じられるので給食がないと本当に心もとないので、(こども食堂が)あると助かるのでなくならないで欲しいです。ずっと」