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【特集】運転士不足が課題のバス業界 19歳の新人運転士がデビュー 「後輩には自分と同じように運転士を目指してほしい」 《新潟》

2024年7月20日 19:01
【特集】運転士不足が課題のバス業界 19歳の新人運転士がデビュー 「後輩には自分と同じように運転士を目指してほしい」 《新潟》

去年、高校を卒業したばかりのバスの運転士が6月、デビューしました。運転士不足が課題となっているバス業界。若い人材に期待がかかる中、新人ドライバーのデビューまでに密着しました。

1台のバス 運転していたのは

JR新潟駅前に到着した1台のバス。

次々と利用客が乗り込みます。

伊藤千紘さん
「手すりにしっかりとおつかまりください。発車いたします」

19歳の運転士

伊藤千紘さん19歳。この日が初めての客を乗せた運行です。

伊藤千紘さん
「やっと自分の夢の入り口に立てたので」

運転士不足が顕著

運転士不足が課題となっているバス業界。

新潟交通でも路線バスを減便するなど対応を強いられています。

新潟交通 乗合バス部 運転保安課 阿部聡史課長
「労働力不足・運転士不足が顕著になっています」

免許取得年齢が引き下げ

そうした中、国はおととし道路交通法を改正。

バスの運転に必要な大型二種免許の取得年齢が引き下げられました。

改正法の施行前には、受験資格が「21歳以上かつ、普通免許の保有歴が3年以上」だったところ、特別な教習を修了すれば「19歳以上かつ、普通免許の保有歴が1年以上」で受験が可能になりました。

そこで、新潟交通は最短で運転士を育成する取り組みを始めました。

新潟交通 乗合バス部 運転保安課 阿部聡史課長
「早く一人前になることによって、運転士も高齢化が進んでいるので、フォローに早く入れる」

実習を受けていた時の伊藤さん

デビューまで1か月となった今年5月末。

伊藤さんの実習は大詰めを迎えていました。

伊藤千紘さん
「発車いたします。手すり、吊り革におつかまりください」

教官
「バス停につけてね、しっかり確認して出るというところを目標にしてやってください」

運転席の後ろで目を光らせる教官

運転席の真後ろで目を光らせる教官。本番を想定し、実際に走るルートを通ります。

教官
「確認のほうもきのうから良くなっている。目の動きも良かった。ただ、1か所だけ確認不足があった。ドア操作に関しては最後まで手を離さない、右上の手を離さないようにしっかりやっていってください」

伊藤さん
「はい」

デビュー当日

いよいよデビュー当日。

職員
「きょうも1日安全運転でお願いします」

伊藤さん
「行ってきます」

職員
「行ってらっしゃい」

伊藤さん
「1人で全部の仕事をやらないとだめというところがあるので、お客さんに迷惑はかけられないところがプレッシャー、確実にやっていきたいと思う」

球場への臨時便を運転

担当するのはプロ野球の試合のための臨時便。

新潟駅から球場までのべ280人の乗客を運びました。

新人ドライバーが新たな一歩

バス運転士 伊藤千紘さん
「これだけのお客さんを乗せたんだぞという自分への自信にもつながる。高校卒業してすぐにこういう道を選べるようになったので、自分の後輩というか運転士を目指している人がいれば、こういう制度を使っていただいて、自分と同じように運転士を目指していただけらいいかなと思います」

運転士不足が課題のバス業界。

新たな一歩を踏み出した新人ドライバーに期待がかかります。


2024年7月8日「夕方ワイド新潟一番」放送より

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