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【地震から3週間】被災した障害者の就労施設 多額の修復費が見込まれる中、「この場所で続けたい」 《新潟》

2024年1月22日 19:30
【地震から3週間】被災した障害者の就労施設 多額の修復費が見込まれる中、「この場所で続けたい」 《新潟》

元日の地震で障害者が働く施設も被害を受けています。多額の修復費用が見込まれる中、運営するNPO法人が障害者の居場所をなんとか守ろうとしています。

地震の影響で、歩道は膝の高さまで隆起しました。

入口のドアはゆがみ、ひとり通るのがやっとです。

「開かないんです」

建物は傾き、床はひび割れましたが、障害のある人たちが作業を続けています。

ここは新潟市西区。NPO法人が運営する「スペースBe」です。身体障害者や知的障害者などが再利用に必要な銅線のビニールをむく作業などで工賃を得ています。

28人が働き、ここをステップとして民間企業への就職を目指す人もいます。

【スペースBe 理事 山﨑洋一さん】
「施設が継続して運営できるか見ていただく。(修復に)どのくらい費用がかかるのか本当に心配」

この日は法人の責任者ふたりが立ち会い、建物の修復にどれくらいかかるか建築士に調べてもらっていました。

障害のある人が新しい仕事や場所になじむのは簡単ではありません。なんとかここで仕事を提供し続けたいといいます。

【スペースBe 理事 山﨑洋一さん】
「いろんな特性を持った方がいてすぐに慣れる方もいると思うのですけれどなかなか環境に慣れなくてパニックになる人がいますね」

【視覚に障害】
「通うたびに床の傾斜がきつくなってきている印象は受ける。継続していったほうがいいと私も思う」

築50年以上。

液状化などの影響で被害は大きかったのですが、希望も生まれました。

【建築士】
「構造上主要な部分ではないので傾いたりひびが入ったりしていてもその都度補修して扱っていける」
【山﨑さん】
「補修は可能なんですか?フラットにするというか」
【建築士】
「それは可能ですよ」

【スペースBe 理事 山﨑洋一さん】
「ここが利用できなくなった場合、どこか新しい場所を探す状況になってしまうのでそれはいちばん避けなければいけない利用者のことを考えたらどうしても継続していきたい」

修復費用は数百万円かかるとみられます。

NPO法人は自然災害で被災した障害者向けの基金などに支援を頼みたい考えです。

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