【銭湯に歌声が響く】営業再開を応援 休業中の銭湯でミュージシャンによるライブ開催《新潟》
お湯につかり疲れを癒す「銭湯」。高齢になったオーナーの後を継ぎ、営業の再開を目指す銭湯が三条市にあります。24日、あるイベントが開かれました。
三条市にある銭湯「泉之湯」。
24日、県内で活動するミュージシャン4人によるライブ「サウンド オブ セントウ」が開かれました。
昭和のはじめに創業し、およそ100年の歴史がある泉乃湯。
地域の人たちに愛されてきました。
しかし先代のオーナー高齢になり、おととしの11月から休業が続いています。
いまは先代の息子で4代目の小泉允彦さんが後を継ぎ、老朽化した設備を改修して営業再開を目指しています。
4代目・小泉允彦さん
「周りの住民の方たちからやめないでほしいとか、せっかくここまで進んでいたのでやってみようかなと」
泉乃湯の特徴は全国的にも珍しい「おがくず」でお湯を沸かすこと。
そこには金物の街、三条市ならではの理由がありました。
4代目・小泉允彦さん
「こういう金物を持つところの持ち手を加工しているので、それで出た廃材を使ってます」
しかし、浴槽は老朽化により水が漏れるなど修理が必要です。
今回、ライブを主催したミュージシャンの「たらのこ先生」は泉乃湯の現状を知り、改修作業のボランティアに参加していました。
ライブを主催したミュージシャン・たらのこ先生
「再開するにあたって集客は大事だと思うので認知してもらうことから入るのが一番かなと思っています。ここもあるんだぞと知ってもらえたらいいなと思っています」
天井が高い銭湯の造りは音がよく響きマイクがなくても歌声を観客に届けることができます。
ライブに参加したミュージシャン・Satomiさん
「想像以上の気持ちよさというか、本当に楽しく最後までやることができました」
4代目・小泉允彦さん
「ひとりで経営していくのは難しいところもあるので、みなさんに知ってもらってここで働きたいとか、そういう人たちも集まってきてもらえるといいなと思っています」
歌声が響く銭湯。
再開した暁には湯船を楽しむ賑やかな声が響くのかもしれません。