【原発】「ぜひ実施を」「なじまない」 再稼働めぐる県民投票について2団体がそれぞれ知事に要望《新潟》
柏崎刈羽原発の再稼働の是非をめぐる県民投票についての動きです。28日、県民投票の実現を求める市民団体と「県民投票はなじまない」とする経済団体がそれぞれ花角知事と面談しました。
28日午前、市民団体「県民投票で決める会」が花角知事と面談しました。団体は27日、約14万3000人分の署名を県に提出し県民投票条例の制定を直接請求しました。
〈「決める会」世話人 水内基成さん〉
「信を問うプロセスの中に知事が判断を示す前に県民投票をぜひ実施させていただいて。そのために条例案に積極意見を付してぜひ議会にはかってほしい」
再稼働の是非をめぐっては花角知事は「県民の意思を確認したい」と述べる一方、その手法については明らかにしていません。
知事は今後、県議会を招集し自身の「意見」をつけて条例案を提出します。
〈花角知事〉
「思いと署名集めの状況も聞かせていただきましたし、受け止めたうえで私なりに考えをまとめていきたい」
一方、午後には柏崎市の経済団体が知事に要望書を提出しました。再稼働の是非については県議会で議論を進めるよう求めていて「国の重要な政策をいち地域の県民投票で判断することはなじまない」としています。
〈柏崎エネルギーフォーラム 高橋武会長〉
「日本のエネルギー政策のために一刻も早くご自身の判断をしていただくよう要望する」
県民投票をめぐって交錯するそれぞれの主張。
〈「決める会」世話人 水内基成さん〉
「知事の信を問うという公約とまったくもって方向性は一緒のものだと考えているのでこれを否定する理由はないんじゃないかと常々考えている」
〈柏崎エネルギーフォーラム 高橋武会長〉
「太陽光、風力っていうそのエネルギーがまだベースロード電源安定する電源にはまだなりえていないと私どもは感じていますので一刻も早い原子力発電所の再稼働を私ども地元は望んでいる」
県民投票条例案を審議する県議会の臨時会は4月16日から3日間の日程で開かれる予定です。