バックカントリースキーで遭難相次ぐ カメラがとらえた救出の瞬間 事前準備の徹底を 《新潟》
スキー場など管理されたエリアではないいわゆる「バックカントリー」で遭難するスキーヤーが相次いでいます。カメラがとらえた救助の瞬間。警察は事前の準備を徹底するよう呼びかけています。
ヘリコプターから降下する新潟県警の航空隊。その視線の先には人影が確認できます。26日の南魚沼市・八海山。2人の男性が救助を待っていました。
〈航空隊〉
「1人ずつ救助するので立ってもらっていいですか」
東京から来た2人。近くにはスキー板とストックが…。25日、八海山でバックカントリースキーをしていたところ道に迷い、遭難したといいます。
〈航空隊〉
「けがは大丈夫ですか?ひざですね」
県警は25日もヘリでの救助を試みましたが、天候不良で断念していました。2人は県警の指示を受けて雪に穴を掘り、その中で一晩、過ごしていたといいます。1人がひざをひねる軽いけがをしていました。
整備されていない自然の雪山をすべるバックカントリースキー。その滑り心地の良さから近年人気を集めていますが遭難するスキーヤーが相次いでいます。
県内では昨シーズン、冬の山岳遭難が21件。そのうち18件がバックカントリーやコース外の滑走によるものでした。去年2月には妙高市でバックカントリースキー中に雪崩に巻き込まれ1人が亡くなっています。
県内では26日も津南町の苗場山で東京から来た50代の夫婦がバックカントリースキーをしていたところ稜線から外れ救助隊に救出されました。相次ぐバックカントリーでの遭難。県警は登山届を出し天候や雪崩の危険性を調べるなど事前の準備を徹底するよう呼びかけています。