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観光客増加も…「レンタカー不足」「飲食店足らず“夕食難民”」 世界遺産登録で盛り上がる佐渡の課題とは ≪新潟≫

2024年8月13日 20:55
観光客増加も…「レンタカー不足」「飲食店足らず“夕食難民”」 世界遺産登録で盛り上がる佐渡の課題とは ≪新潟≫

世界文化遺産登録を受け、いま多くの観光客が訪れている佐渡市。
レンタカーや飲食店不足といった受け入れ態勢の課題について試行錯誤が続いています。

店頭に貼られた「満車」の文字。

佐渡の玄関口、両津港にある「アイランドレンタカー」。

8月の予定を見せてもらうと予約を示す赤や緑のバーがびっしりと引かれていました。

≪アイランドレンタカー 渡辺正俊さん≫
「コロナ明け、それから世界遺産登録の話題性、それでぐっと(予約が)増えているところがあります。」

お盆の帰省客に加えことしは「佐渡島の金山」の世界遺産登録も決まり、さらに観光客が増えているといいます。

春から保有する車を徐々に増やし、昨年の倍となる約50台を用意……
それでも足りていないといいます。

≪利用客≫
「5月ぐらいから予約しておきました。早めに押さえておかないとなくなっちゃうので。そういった場合は自家用車をカーフェリーでもってこなきゃいけない」

≪アイランドレンタカー 渡辺正俊さん≫
「やっぱり通年観光が大事なんですけど、全体的に見て冬は敬遠されがちなところがあるので、ここを何とかして売り込んでいく」

レンタカーの台数を維持するためには冬場の観光需要の掘り起こしが必要だといいます。

もうひとつ課題となっているのが飲食店の不足による「夕食難民」です。

佐渡金山への入り口に位置する相川地区の商店街周辺では、この3連休、地元の有志による案内所が登場しました。

≪“夕食難民”の観光客≫
「子どもは唐揚げみたいな肉。あと大人は佐渡なのでお刺身とか。全然わからないですし、お店の雰囲気もわからないので話を通してもらえると助かります」

かつては旅館やホテルなどで夕食を提供していましたが、人手不足などにより素泊まりの宿が増加……。

宿泊客が街に出て夕食をとるケースが増えています。
案内所ではおよそ25店舗の中から席が空いている店を見つけ案内してくれます。

≪飲食店を案内する人≫
「今後の問題ですね。きょうたまたま休みの店も多いから余計ですけど。なんとかしたいですね」

案内所は今後も連休などに合わせて開設していくといいます。

世界遺産登録をきっかけにさらに観光客の増加が見込まれることから地元では試行錯誤が続いています。

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