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「入札予定価格漏らす」談合の疑い 大分市の元環境部長や元審議監など4人逮捕 市長が会見で謝罪

2025年2月17日 18:42
「入札予定価格漏らす」談合の疑い 大分市の元環境部長や元審議監など4人逮捕 市長が会見で謝罪

行政の信頼に関わる事件が発覚しました。大分市が行ったごみ収集業務の入札で秘密事項である予定価格を漏えいし、特定の業者を選定するなどした疑いで市の元環境部長など4人が逮捕されました。

◆足立信也市長
「極めて公正性が高い入札などについて、市民の皆様にご迷惑とご心配をおかけしていることをお詫びいたします」

職員の逮捕を受けて足立市長は17日午後6時から記者会見を開き謝罪したうえで当時の入札の概要などを説明しています。

大分市議会で答弁する男。

官製談合防止法違反の疑いで逮捕された大分市役所の元環境部長池永浩二容疑者61歳です。

このほか元環境部の審議監塩地広行容疑者、元清掃業務課長の三原徹容疑者、それに大分市にあるワールド建設の元監査役早川幸治郎容疑者も逮捕されました。

警察によりますと4人は共謀し、2022年7月に行われた大分市の西部清掃事業所地域のごみ収集業務の入札にワールド建設に有利に落札させようと企て、秘密事項である予定価格を漏えいして落札させるなどした疑いが持たれています。

警察は4人の認否を明らかにしていません。

この入札の予定価格はおよそ2億1030万円でしたがワールド建設は2億1010万円で落札していたということです。

また業務委託期間は2023年からの4年間でしたがワールド建設は2011年からこの業務を落札していました。警察が事件のいきさつを調べています。

ここからは事件を取材している山路謙成記者の解説です。

◆TOS山路謙成記者
はい。今回の事件は大分市のごみ収集の業者を決める入札を巡るものです。

ポイントの1つが「予定価格の漏えい」です。

そもそも入札は業務を依頼する側、今回では大分市が予定価格というものを非公開で決めてその予定価格を超えないかつ最も低い金額を提示した業者が落札出来る仕組みになっています。

今回の事件では非公開とされる予定価格を市が早川容疑者に事前に伝え、ワールド建設に有利になるように企てた疑いが持たれています。

県警は4人の認否を明らかにしておらず今後裏付け捜査を進める方針です。

入札を巡る予定価格の漏えいは以前からあったのか、大分市役所の職員3人への見返りはあったのか。

行政の信頼が問われる今回の事件、全容解明が待たれます。

最終更新日:2025年2月17日 18:42
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