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【怒り】「血の気が引いた」「一般的な感性ならありえない」配達員が約4万円のタブレット端末を投げ捨て!ゴミ捨て場に置かれていた例も…被害が増加する“トンデモ置き配”、被害の実態を直撃取材

2025年2月20日 16:00
【怒り】「血の気が引いた」「一般的な感性ならありえない」配達員が約4万円のタブレット端末を投げ捨て!ゴミ捨て場に置かれていた例も…被害が増加する“トンデモ置き配”、被害の実態を直撃取材
増加する“置き配トラブル”の実態

 自宅の玄関前や宅配ボックスなど、指定された場所へ荷物を届けるサービス『置き配』。便利で気軽に利用できる反面、耳を疑うようなトラブルも報告されています。実際に被害に遭った人に聞いた“トンデモ置き配”の実態とは―。

■「ドアを開けたら商品がなかった」コロナ禍以降に急増した『置き配』 便利な反面、“トラブル”も増加中

 置き配の利用率は年々増加していて、コロナ禍前の2019年は26.8%でしたが、2024年は72.4%と、2.7倍ほどに拡大しています。利用する理由1位は「再配達になることが多かったから」、2位は「非対面で受け取りたいから」となっています。

 一方、利用者が増えるにつれて増加しているのが、“置き配トラブル”です。

(置き配を利用する20代)
「『商品を置いておいてください』と言ったんですけど、ドアの鍵を開けたら商品がなくて。他の家を捜してもなくて、ウーバーイーツに連絡して『商品がないです』と言って、返金してもらいました」

Q.結局、何だったんですか?
(置き配を利用する20代)
「わからないです。勝手に食べられたか何かかなと思って、諦めました。返金されたからいいか、と思って」

■約4万円のタブレット端末を投げ捨て!配達員に絶句「血の気が引いた」 後日かかってきた電話に唖然

 これまで2度、不自然な置き配をされ、玄関先に防犯カメラを設置したという石川・金沢市在住の男性は―。

(置き配トラブル被害者)
「外出先から映像を確認してみたら、荷物を放り投げていました。血の気が引いたというか、『えっ⁉』という…驚きと怒りでしかなかったです」

 その時の防犯カメラの映像を見せてもらうと…。

 白い車が止まり、白いTシャツを着た配達員が荷物を持って、男性の自宅へ。扉を開けると、スマホを操作しながら、荷物を投げ捨てました。

 その後、男性のもとには、斜めに置かれた荷物の写真が『置き配完了』として送られてきたといいます。

 投げ捨てられた荷物の角は潰れ、凹んでいました。中身は、約4万円のタブレット端末でしたが…。

(置き配トラブル被害者)
「タブレットの電源を入れてみたら、本体は大丈夫でした」

 男性は、荷物が届いた当日、カスタマーセンターに連絡。すると―。

(置き配トラブル被害者)
「次の日に、配達員から連絡はありました。名前も名乗らず、あっけらかんとした感じで電話がかかってきて、『何か苦情があったようなんですけど~』という感じでした」

 その後、防犯カメラに一部始終が映っていることを告げると…。

(置き配トラブル被害者)
「小さく『あ~そういうことですか、すみません』という感じでした。自分が扱っている荷物=客の財産だということを考えてもらいたいです」

■5万円以上するパソコンがゴミ捨て場に…「一般的な感性を持っている人間からすれば、正直あり得ない」

 一方、東海地方でゲームセンターを運営している男性は―。

(置き配トラブルにあった『コミ丸』西森直史代表)
「1月14日、『配達完了』というメッセージが届いたんですが、ゴミ箱に荷物が置かれていました」

 なんと、届けられた荷物がゴミ捨て場に置かれていたといいます。

(西森代表)
「さすがにゴミ捨て場に荷物を置くというのは、一般的な感性を持っている人間からすれば、正直あり得ない。生ゴミとか置くような所に、ゴミや段ボールゴミと一緒にそのまま置かれていたので」

 中身はゲーム用のパソコンで、値段は5万円以上するものでした。開封後は問題なく使用できたといいますが…。

(西森代表)
「配達員の負担を軽減するためには、置き配は使うべきだと思いますし、弊社としても積極的に利用はしたいですが、できるだけゴミ箱とかには置かないように対処していただけると、ありがたいなと」

 『ナスタ』調べによると、置き配トラブルで最も多い1位が「荷物が濡れていた」、2位が「他人の荷物が届いた」、3位が「ドアが開かない」となっています。また、大手通販会社のメール便などを入れる郵便受けでも、「無理やり荷物をねじ込む」「鍵をこじ開けて投函」などの配達トラブルが起きているということです。

■単純計算で一個当たり3分程度で配る配達員も…置き配トラブルの背景にある“人材不足”

 ただ、宅配ドライバーの人材不足も深刻化しています。大手通販会社の配達業務を請け負う個人ドライバーは、一日の配達数227個(午前118個・午後109個)、労働時間約12時間(単純計算で一個当たり3分程度)、日当約2万円(運ぶ数に関係なし)だと話していました(2024年の取材時)。

 国交省によると、2023年度の宅急便取扱個数は50億733万個で、再配達にかかる労働力は年間約6万人分に相当するということです。

Q.荷物を投げ捨てるなどは論外ですが、配達員の数が足りず、負担が大きいという現実もありますよね?
(弁護士・野村修也氏)
「いわゆる“2024年問題”で、宅配ドライバーの働ける時間が減りました。その結果、再配達を減らすために、政府も『置き配』を勧めていますので、トラブルはなくしていかないといけないと思います」

(「情報ライブ ミヤネ屋」2025年2月4日放送)

最終更新日:2025年2月20日 16:00
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