2024年大分県内で457件の火災発生 春の全国火災予防運動「火の用心」呼びかけや病院で防災訓練
全国のニュースでもお伝えしていますが、岩手県で起きている大規模な山林火災は、いまだに鎮火しておらず、多くの人たちが避難生活を続けています。
こうした中、春の全国火災予防運動にあわせて大分県内でも啓発活動や防災訓練が行われました。
2月26日に発生した岩手県大船渡市の山林火災。大船渡市によりますと、
住宅などにも多数被害が出ていてこれまでに4596人に避難指示が出ています。
懸命な消火活動が続いていますが、発生から7日目となった4日も、鎮火には至っていません。
一方、県内でも去年、大規模な火事が発生しました。
臼杵市中心部の中央通り商店街通称「八町大路」の一角で起きた火事では店や住宅などあわせて17棟が焼けました。
県のまとめた速報値によりますと県内では2024年、457件の火災が発生し18人が亡くなっています。
こうした中で県内でも始まっている2025年の春の全国火災予防運動。
別府市消防本部では4日ミス別府に「1日消防長」を委嘱して、啓発活動が行われました。
委嘱された黒田知里さんは岩手県の山林火災を踏まえ早速、「火の用心」を呼びかけていました。
◆ミス別府 黒田知里さん
「岩手県で起こっている林野火災に関して、懸命な消火活動が行われているのを報道で目にした。林野火災はタバコや火入れなど1人1人の注意で予防できるものが多いので 、 1人1人注意してもらいたい」
別府市消防本部は「空気が乾燥して火事が起こりやすい季節なので、火の取り扱いに十分注意してほしい」と呼びかけています。
大分県の災害拠点病院に指定されている大分市のアルメイダ病院では4日、火災の発生を想定した防災訓練が行われました。
この訓練は、職員の防災意識を高めるとともに、消防との連携を確認しようと実施されたものです。
職員およそ100人が参加して、初期消火や避難誘導にあたりました。また、消防によるはしご車を使った逃げ遅れた人の救助活動や消火活動の訓練も行われました。
◆アルメイダ病院白鳥敏夫院長
「病院だけでなく消防局との連携、 情報提供が非常に重要だなと」
アルメイダ病院は、「患者をいかに安全に避難させるかは病院の責務。訓練を通じて、想定通りに動けるようにしていきたい」と話しています。