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【特集】北アルプス国際芸術祭 3年に1度の祭典 大町の魅力再発見 町全体がアート♪!11の国と地域のアーティスト37組参加 

2024年10月9日 14:18
【特集】北アルプス国際芸術祭 3年に1度の祭典 大町の魅力再発見 町全体がアート♪!11の国と地域のアーティスト37組参加 

大町市を舞台に3年に1度開かれている「北アルプス国際芸術祭」。大町全体がいまアートの町になっていますが、地元の魅力を再発見するきっかけにもなっているようです。コンセプトは「水・木・土・空」。

大町全体をキャンバスに国内外のアーティストが生み出す現代アート。3年に1度の祭典「北アルプス国際芸術祭」です。市街地を中心に5つのエリアに分かれ、11の国と地域のアーティスト37組による作品が展示されています。

北アルプス国際芸術祭実行委員会事務局高橋勇太さん「5つのエリアがそれぞれ、ダムがあったり湖があったり街があったり里山があったり、それぞれの特徴が芸術祭の魅力かなと思っています」

大町市の街や自然などを生かして展示される個性豊かな作品たち。

中心部にあるこちらも、作品の1つ。足湯をモチーフにした体験型アート「熱の連帯」です。

髙山昌水ディレクター
「じんわり暖かいですよ。温泉の足湯とは違った感覚ですね」

足もとにあるのは…「落ち葉」です。葉っぱと米ぬかによる微生物の発酵で熱が発生、足湯に似た感覚を体感できます。

作者 村上慧さん(東京都出身・大町市など拠点に活動)
「発酵熱のプロジェクトはここ2、3年ぼくがあちこちでやっていたんですけれど、これは熱源にそのまま入れるん ですよ。動物とか生き物を直接 触ることぐらいしか熱源に直接 触れることは無くて、視覚とか 聴覚ではなくて熱を体験する作 品なので」

いまの季節、温もりを感じられる作品です。

※※「笛吹き山」
こちらは海外アーティストの作品。
「ある街にキリという名のセミの女の子がいました」

ロシア出身の美術作家エカテリーナ・ムロムツェワさんの作品です。

大町に伝わる民話を切り絵や影絵などを使って映像で表現しています。

北アルプス国際芸術祭実行委員会事務局 高橋勇太さん
「大町の方々の民話を聞いても言語の違いだったり、それぞれの感覚の違いだったり差が生まれてしまうんですけれ ど、それをわかりあおうわかり あおうって本人も思ってつくっ ている作品なので分かりあおう としても、分かり合えないとい う所を作品にこめてつくられて いるのではないかととらえてい る人もいるので、ムロムツェワさんも表だっては 言ってないですが作品にそうい う思いをこめてつくっているの ではないか」

今なお続く母国ロシアのウクライナ侵攻、分かりあいたいのに分かりあえない、そんな思いが込められていると言います。

※※
9月28日、地元の子どもたちも芸術祭を楽しみました。

「雪に埋もれた木」「すご~い」「鹿の角」

この日は市内の親子およそ30人がバスで7カ所を巡り、現代アートに触れました。

木崎湖畔の仁科神社北側の森に現れたのは、眼鏡のレンズ。1万4千個あまりを使った空間芸術の作品です。カナダ人アーティストの作品です。(テロップ:、ケイトリン・RC・ブラウン&ウェイン・ギャレット)

レンズ越しに見る森、不思議な世界に引き込まれます。

「すごいきれいだった」

※※一方で、スイーツも芸術祭を盛り上げています。期間中、市内7つの飲食店がアートとコラボ。

ユニークな見た目の「モンスタークレープ」。インドネシア出身のムロヤナさんの作品「フードモンスター」をモチーフにしたスイーツです。

ラディ―チェ オーナー中山沙織さん
「作家さんがモンスターの作品をつくられているところからそれに近いような形で私のイメージするモンスターを作ってみました。」

ラディ―チェ オーナー中山沙織さん
「ムルヤナさんの所でコラボして写真撮ってもらうとバエる写真が撮れると思うので大町を散策しながら召し上がって頂けたらなとおもいます」

芸術祭は11月4日まで。3年に1度のアートの祭典は大町の魅力を再発見するきっかっけにもつながりそうです。

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