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なぜ輪島だけ…神様いないんじゃないかと…」 佐久市で「出張 輪島朝市」開催 地震と豪雨で被災の輪島市を支援「頑張って」復興願う応援の声

2024年10月7日 20:16
なぜ輪島だけ…神様いないんじゃないかと…」 佐久市で「出張 輪島朝市」開催 地震と豪雨で被災の輪島市を支援「頑張って」復興願う応援の声

元日の能登半島地震や先月の豪雨で甚大な被害を受けた石川県輪島市。観光地の「輪島朝市」を支援しようと、この週末、佐久市で出張朝市が開かれました。

「輪島朝市どうですか~」「干物どうですか~」

この週末、佐久市の産業展で開かれた「出張 輪島朝市」。復興支援につなげようと、佐久商工会議所が企画し、能登産の海産物の干物や輪島塗が並びました。

石川県輪島市で1200年続き、毎日2万人が訪れていたという「輪島朝市」は、元日の地震後の火災でほぼ全域が焼失。再建を目指して全国のイベントなどに赴いていた最中、さらに…。

9月、能登地方を豪雨が襲いました。これまでに14人の死亡が確認され、1人が安否不明のままです。

輪島朝市を応援する会 代表二木洋子さん
「本当に気の毒な感じ。やっとちょっとずつみんな元気を取り戻したのに、豪雨が本当に悲しい限りですよね。なぜ輪島だけこんなにいじめるんかなと思って。神様いないんかなと思うくらい、心折れています」

同じく「輪島朝市」から来た漆職人の坂さんも、職人たちが抱える実情を口にしていました。

漆職人 坂 正三さん
「先月で70歳になったので、私はもう何年出られるかという思いでいるので。5年くらい先で再建すると思うので、私は仕事やっていられるかという思い。1年でも早く、何かの形でやってもらいたい」

こうした声に買い物客は…。

買い物客は
「とにかく買います。買って、日本の伝統文化をなくしてはいけないというその思いでいっぱいです」
「絶対乗り越えられると思うから頑張ってほしい」
「いろいろ大変だけど、頑張ってください」

企画した佐久商工会議所・女性会の中村直子会長は輪島市の出身です。

中村直子会長
「子どもの頃から何かある度に買い物に行っていたところで、朝市のおばさんたちとの会話が楽しかったりとか。朝市の皆さんは干物とか乾物を作るのをとても楽しみにしているんですね。それが糧になって頑張れるとおっしゃってますので」

「出張朝市」が現地の人の活力になればと願い、店頭にも立ちました。結果、2日間で2500点ほどの干物などが完売。また、チャリティーイベントとしてマグロの解体ショーが行われ、朝市会場の募金箱と合わせておよそ46万円ほどの支援金が集まりました。地震と豪雨、2つの大規模災害に見舞われた輪島市。息の長い支援が求められています。

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