秋なのに…サクラ咲く⁈ 専門家に聞くどうして?来年の春も咲くの?
こちらは季節が逆転です。
視聴者の方からある情報をいただきました。松本市の堤防道路の桜並木で今、サクラが咲いているというんです。
早速、現場へ向かいました。
飯島記者
「あっ!白い花が見えましたね。空気はひんやりとしていて秋の深まりを感じますが、なんとこちらにはサクラが咲いています!」
やってきたのは松本市の西部を流れる梓川沿いの堤防道路。
咲いていたのは可憐な白い花。サクラの花です。
この堤防道路には20本以上のサクラの木があり、そのうち10本ほどで花が咲いていました。
少ない木では3輪ほど。
多い木では100輪近く咲いているところもありました。
情報提供・安曇野市在住の男性
「通過した時にあれ、今木に白いのついていたよねっていう。ずっと通勤で通っているので10年前からは。毎年4月には満開になるサクラ並木だったので、それ以外の季節にサクラの花が咲いているなんていうのは一度も見たことが無かった」
でも、サクラと言えば春ですが…
なぜ、この時季に花を咲かせたのでしょうか?
塩尻市にある県林業総合センターの育林部で部長を務めている小山泰弘さんに聞きました。
県林業総合センター育林部小山泰弘部長
「ソメイヨシノという春にしか咲かない桜の種類というのはまちがいありません。何らかの状態で葉っぱが早い時期に落ちて植物自体が秋になったんだと勘違いをしたところからストーリーが始まっているんじゃないかと。そこより気温が下がったから冬になったというふうになっているんではないかな。その後ここに来て少し暖かい日が出てきましたので、春だという勘違いをした」
要するに、季節を先取りしたかたちのソメイヨシノ。
気になるのは、来年、春にも咲くのかということですが…
県林業総合センター育林部 小山泰弘部長
「今年が100咲く分の20、10とか先に咲いてしまったら、引き算した来年は80しか咲きませんという風に考えていただいてよいのかなと思います」
この時季としては貴重なサクラの花。地元の人たちを楽しませてくれています。