「迅速に現場での対応いただけるような形で連絡体制の整備をお願いしたい」

北安曇郡松川村に集まったのは県や周辺の5つの市町村の担当者、それに地元の猟友会や警察およそ20人です。松川村で今月5日に女性2人が相次いでクマに襲われた際の対応を検証しました。

北アルプス地域振興局林務課 三村徳義企画幹
「捕殺するときに突き抜けて人身事故になる恐れがあるということで下方向に撃って跳弾の心配もないという形も考慮し、警察と県と協議した上で緊急捕獲した」

担当者らはあらためて、クマ出没の時間帯によっては登下校への警戒が必要なことや、民家などの周辺環境を踏まえた緊急捕獲の判断について確認しました。

北アルプス地域振興局林務課 藤澤淳一課長
「（クマの出没が）油断できない時期が続きますので、しっかり各市町村の皆さんに対応の方を取ってもらうようにお願いしたい」

今年度、県内でクマによる人身被害は10件11人。クマの目撃件数も先月末時点で1094件と前の年の同じ時期を大きく上回っています。北アルプスなど5つの地域に出ている「ツキノワグマ出没警報」は10月14日まで続き、県は引き続き広域パトロールなど、注意喚起を行う予定です。